2006年3月3日(金)「しんぶん赤旗」

3人に1人精神疾患

イラク帰還米兵

軍の調査で裏付け


 【ワシントン=鎌塚由美】イラクから帰還した陸軍と海兵隊の兵士の35%が精神疾患と訴え、12%がPTSD(心的外傷後ストレス障害)などと診断されていることが米陸軍病院医師の調査によって明らかになりました。

 調査は、米陸軍のウォルター・リード病院の医師が二〇〇三年五月からの一年間に帰還した兵士全員を対象に行ったものです。従来から指摘されてきた帰還兵士のPTSDなどの問題が、軍の調査によって裏付けられました。同調査は『全米医師会誌』三月一日号に発表されました。

 イラク帰還米兵で精神疾患と診断されているのは19・1%で、アフガニスタン帰還兵の11・3%、その他の地域からの8・5%と比べても高い数値であることが分かりました。

 同調査結果を詳報したワシントン・ポスト紙(一日付)によると、調査に回答した帰還兵の半数以上が、イラクで「殺されるとの大きな危険を感じた」と述べ、帰還後、二千四百十一人が自殺を考えたと回答しているといいます。

 調査では、PTSDなどの症状と診断された帰還兵のうち三分の二近くが治療を受けていないことも判明。調査を行った医師は、治療を必要とする兵士の高い数値について、「帰還兵士の要求に見合う適切な手立ての確保が課題だ」と指摘しています。


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