2006年2月28日(火)「しんぶん赤旗」

小泉「改革」で格差拡大

衆院予算委公聴会 塩川議員に公述人


 衆院予算委員会は二十七日、四人の公述人を招き、地方経済などについての意見を聴きました。

 鳥取県の片山善博知事は政府の「三位一体改革」で税源移譲した結果、地方交付税一兆円が消失し、自治体間の財政力格差を人為的に広げていると批判。文京学院大の菊池英博教授は、小泉「構造改革」が経済を破壊して税収を落ちこませた「ビジョンなき破壊活動だ」と指摘しました。

 日本共産党の塩川鉄也議員は、政府系金融機関の統廃合に関連し、商工中金の存廃について岐阜県可児工業団地協同組合の加藤千雄理事長に質問。加藤氏は「一県に一カ所では完全民営化したら持たなくなる。中小企業の救急車のようなものだ」と存続を求めました。

 塩川氏が格差拡大について質問したのに対し、片山、菊池両氏と北大大学院の石井吉春教授は格差が拡大しているとの認識を示しました。片山氏は雇用のセーフティーネットの必要性をのべ、石井氏は法人部門に偏った労働分配率の是正を求めました。


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