2006年2月20日(月)「しんぶん赤旗」

日米合同演習に抗議

滋賀・饗庭野

開始式強行で平和団体


 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で十九日、日米合同演習の開始式が強行されました。地元の「あいば野平和運動連絡会」(早藤吉男事務局長)は同日、今津駐屯地前で、防衛庁長官らに「合同演習開始に怒りを込めて抗議する」と抗議、文書で自衛隊に手渡しました。

 演習は三月三日まで、自衛隊約三百五十人、米海兵隊約二百五十人が参加し、岡山県・日本原演習場を同時使用します。饗庭野での合同演習は今回で八回目。二つの演習場の連動は初めて。饗庭野では、対戦車ミサイルなどを使用。演習場内に昨年建設された市街戦闘訓練のための都市型訓練施設は今回、「日米共用の施設」とされました。

 あいば野連絡会は「米軍と自衛隊の海外共同作戦のための訓練」だとして強く抗議。都市型施設の米軍使用に、「日米地位協定の実施に伴う国有財産法」で決められた自治体への意見聴取を、国が一方的に「住民生活への影響が軽微」として実施していないことにも強く抗議しました。

 この日、市内のJR近江今津駅では、迷彩服姿の米兵と自衛隊員数人が同じく迷彩服姿の米軍大佐の到着を出迎えました。市民が不安げに見つめていました。市内各所で駐車の市民が検問されていました。市は演習にさいし、「住民の日常生活の安心、安全確保」を強く申し入れています。


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