2006年2月11日(土)「しんぶん赤旗」

アスベスト対策で千葉市

住宅改修に助成

共産党市議団の要求実る


 千葉市は九日、民間施設を対象に、健康被害の恐れがあるアスベスト(石綿)建材の分析調査と除去・改修にかかる費用の一部を助成する「千葉市既存建築物吹き付けアスベスト対策助成制度」を創設し、今月十五日から実施すると発表しました。日本共産党千葉市議団は「一般住宅等の石綿対策に助成を」と、市に求めていました。

 市は同制度創設の理由を「全国的に石綿による健康被害が顕在化しており、市民の安全・安心を確保するとともに新たな石綿被害を未然に防止するため」としています。

 補助の対象者となるのは、石綿を含むまたは含む可能性のある吹き付け材が露出している住宅と、多数の市民が利用する建築物の所有者や管理者。補助額は分析調査に要した費用の三分の二(十万円を限度)、除去等に要した費用の三分の二(百二十万円を限度)です。受付期間は、調査が今年十二月末まで、改修は二〇〇八年十二月末までです。

 日本共産党の野本信正市議団長は、「これまで党市議団は、東京・千代田区などの助成制度を示しながら、助成を求めてきました。それが一部実現したことはうれしいことです。引き続き、この制度の充実とともに、市立青葉病院と海浜病院に専門医師を配置・育成し、市民の健康診断や治療を行うなど対策の強化を求めていきたい」と話しています。


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