2006年1月14日(土)「しんぶん赤旗」

中央委員会が推薦する中央役員

候補者名簿の提案にあたって

幹部会副委員長 浜野 忠夫


 日本共産党第二十四回大会三日目の十三日、浜野忠夫副委員長が報告した「中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって」は、つぎのとおりです。


 中央委員会が党規約第十三条にもとづいて推薦する、次期中央役員の名簿の提案について報告します。

 中央委員会が推薦する中央役員候補者は、中央委員百三十名、准中央委員十四名、計百四十四名であります。皆さんにお配りしている中央役員候補者名簿のとおりです。

 この中央役員候補者の名簿は、先に承認された「第二十四回党大会における中央委員会の選出基準と構成について」にしめされている考え方を基本にして作成しました。

 そのいくつかの特徴、作成にあたって留意したことについて説明します。

 第一に、党大会決定の実行に責任と気概を持ってあたる同志によって構成すること。同時に新しい中央委員会の構成の検討にあたっては、党規約の精神である、中央役員とその役職が、基本的には、共通の事業に携わるもののあいだでの、党規約に規定された組織上の任務分担、機能の分担であること、もちろん職責によって責任の重さ、広さの違いはありますが、身分的な序列を意味するものではない、ということを貫くようにしました。したがって、無条件に中央役員に再任とはせず、こだわりなく交代をはかるという立場は継承されています。

 第二に、党大会の決定を遂行するにふさわしい、活力と指導力を発揮しうる中央委員会を構成するために、現に各都道府県委員会や各分野で指導的役割を発揮し、実践で試されている同志の中から、新しく抜擢(ばってき)するように努力しました。また、党の現状に即して、一定の年齢に達している同志であっても、中央の任務上必要で、かつ健康と条件の許す同志については、蓄積された経験と知恵を継承し生かすことを重視し、推薦名簿に加えるようにしました。そのため中央委員からの退任を表明された同志でも、話し合い、辞意を撤回してもらった方もおられます。

 第三に、選考にあたっては、党規約第五条の第一項で「党員の権利と義務」として、「市民道徳と社会的道義をまもり、社会にたいする責任をはたす」と規定していることを重くとらえ、能力だけでなく、品性を重視しました。

 第四に、今回、十三の府県委員会で中央役員、府県委員長として活動されてきた同志が交代される予定になっています。五府県の委員長は、中央委員会の体制強化の必要から党本部の任務につくためであり、八県は健康、年齢などの諸事情による交代です。これらの党組織で中央役員がいなくなるところなどについては、それぞれの党組織で活動している幹部の中から新しく中央役員を抜擢して、ひきつづきすべての都道府県委員会に中央役員を配置するようにしました。ただし、中央役員の数が特定の都道府県委員会にできるだけかたよらないように配慮しました。

 今回新しく中央役員に推薦している同志は全体で十八名ですが、そのうち十二名が地方党組織で活動している同志からの抜擢です。

 第五に、能力と品性に優れた将来性のある若い幹部と、女性の幹部の抜擢に努力しましたが、今回、新しく中央役員に推薦した十八名のうち、四十歳代の同志が六名、女性は二名となっています。若い幹部、女性幹部の計画的養成は、大会決議案でも提起されているように、今後の全党的課題となっています。本格的に力を入れる必要があります。

 第六に、現在の中央役員で今回推薦されていない同志は二十二名ですが、規律違反で罷免された一名を除き、他の二十一名の同志はいずれも、健康、年齢、家庭の条件などを理由に自ら退任を申し出られた方です。

 従来から、「中央役員に選出されないことをもって一律に直ちに第一線からの引退とはしない」という立場を明確にしてきました。今回、中央役員を退任される同志についても、これまでの経験を生かして、それぞれの条件に応じて党が必要とする適切な部署で活動することをお願いするようにしています。中央委員、県委員長からは退いても、県常任委員、あるいは県委員として、ひきつづき条件の許す範囲で活動することを表明されている方もおられます。

 第七に、役員総数は前党大会時より増やさないよう極力努力した結果、百四十四名となり、前党大会よりも四名少なくなっています。

 以上、中央委員会が推薦する中央委員会候補者名簿についての説明とします。名簿をよくご検討ください。

 つぎに党規約第二十八条にもとづいて、中央委員会が党大会に報告し、承認を求める名誉役員の名簿について説明します。

 名誉役員制度については、第二十二回党大会で「二十年以上の中央役員歴をもつ同志の中から推薦する」という実施要領を決めました。この実施要領にもとづいて、今回新しく三名の同志を名誉役員に推薦しています。前党大会で名誉役員として承認いただいた六十七名のうち、この間に九名の方が亡くなりました。また二名の方を事情があって推薦名簿からはずしました。よって五十六名の同志を前党大会にひきつづき推薦しています。あわせて五十九名の方がたの名簿をお手元にお配りしています。党大会の承認をうけたいと思います。

 以上で、中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿と、名誉役員名簿についての提案にあたっての報告を終わります。


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