2006年1月13日(金)「しんぶん赤旗」

第24回共産党大会 討論から

党づくり


 討論では「国民の苦難あるところ共産党あり」の精神で国民と深く結びつき、「支部が主人公」の生き生きとした活動が紹介されました。(高柳幸雄)


■20ページの後援会ニュース毎月発行 〔政策と計画〕

■「区役所の人」と間違えられる 〔相談活動〕

 「支部が主人公」となるために注目されたのが「政策と計画」にもとづく党活動です。

 山形県鶴岡地区・上郷支部の佐藤安太郎代議員は、一昨年の支部総会で「政策と計画」をつくり、(1)週一回の支部会議の定例化(2)支部学習会(3)専門部による全員参加の支部づくり―の三点を位置付けてきたことを紹介。専門部をもうけて仕事を分かち合うなかで、「党員一人ひとりが支部の主人公の自覚が生まれるようになった」とのべ、日刊紙、日曜版目標を達成した経験を発言しました。「財政面で党を支えることも立派な党活動の一つ」と語るなかで党費納入が40%から100%になっています。

 兵庫県西宮芦屋地区・高須支部の西村敏子代議員は二〇〇七年の全国選挙で勝利するための党勢拡大目標を支部で明確にするとともに、党員一人ひとりの悩みを出すようにしてきたとりくみを報告。月一回開く「おしゃべり会」には毎回二、三十人が参加する盛況ぶり。要求実現と後援会拡大を進めるうえで、二十ページの後援会ニュースを毎月発行し、全戸配布し、住民と結びつく大きな力となっています。

 群馬県東毛地区の北一居住支部の鏑木里子代議員は、家庭ゴミの有料化や七十歳以上への無料パス廃止などの「行財政改革」に反対するとりくみを住民ぐるみで広げる中で、前々回大会比で三倍の党員を実現した経験を紹介。「痛みばかりおしつける政治の流れを変えるために強く大きな党を」とのべ、「二百名の支部をめざす」と宣言し、大きな拍手に包まれました。

 大阪府河南地区河内長野の居住支部の国定敦子代議員は、機関紙拡大で前大会水準を突破したと報告。「自分たちで決めた目標は必ずやってきた」経験を紹介しました。「しんどいのは十部でも五十部でも同じ」と、市議選で三割の議席占有率をめざすために毎月五十部の拡大に挑戦しやりとげてきたことも紹介しました。

 「民主党本部が集めた個人献金が年間たったの三十六万八千円。地区で民主党本部以上に集めている支部がいくつもある」とのべ、会場をわかせたのは滋賀県湖南地区の石黒良治委員長。「国民と結びつき、国民に支えられている共産党の特質を実感できる」とのべ、供託金支援基金にも積極的にとりくむ決意を発言しました。また、党費の100%納入と機関紙誌代の未集金解決と同時に、募金活動と支出の節約に力を入れ、一九九九年末に千五百万円あった借入金・未払い金を三年で解決した経験を紹介、財政活動の確立を訴えました。

 福岡県の安広和雄委員長も供託金支援基金について、小選挙区選挙をたたかう意義を強調し、同制度創設を支持するとのべました。

 「五、六年前には十人から十五人だった相談者が、現在は年間五十人を超える状況です」。京都の病院支部の女性代議員(ケースワーカー)は社会的格差が広がるもとでホームレスの生活相談の増大をとりあげました。

 国保料減免相談、医療費の一部負担金の免除相談…。毎日区役所にかけあい、対応する事態で、相談者から「区役所の人」と間違えられるほど。「ともに政治を変えよう」と相談者に「しんぶん赤旗」をどんどん勧め、共産党への信頼が高まっていることを報告しました。

 埼玉県西南地区の所沢市三ケ島支部の富宇賀(とみうが)孝代議員は、地域で切実になっている問題を支部で検討し、運動するなかで、小中学校の自衛隊機の騒音対策を四年ごしで求め、図書室のエアコン設置から実現させたとりくみを紹介しました。

 地方政治を動かす日本共産党の姿も相次いで報告されました。

 北海道・余市町の中谷栄利町議は、住民とともに国・道による強制合併に反対する共同を広げたとりくみを紹介。二十五歳の島根県出雲市の大国陽介市議は、青年の雇用問題を前面に選挙をたたかった経験をのべ、当選後の議会でもとりあげ若年者就業支援センターを来年度予算案に盛り込ませたことを報告しました。

 長崎市の堀江ひとみ市議は、合併選挙で定数一の香焼町、伊王島町で「合併に賛成した人も反対した人もいろんな願いをもっている。その願いを届けることができるのが党の議席」と訴えて当選した教訓を発言しました。


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