2005年11月3日(木)「しんぶん赤旗」

原子力空母　反対で一致

横須賀市議会が意見書

　神奈川県横須賀市議会は二日､臨時議会を開き､「原子力空母配備合意の撤回を求める意見書」を全会一致で採択しました。意見書は、衆参両院議長、首相、外相、防衛庁長官、防衛施設庁に提出されます。

　意見書では、米海軍横須賀基地を事実上の母港とする空母「キティ・ホーク」の後継艦として、二〇〇八年に原子力空母の配備を日米両政府が合意したことについて「地元である横須賀市の意向を無視した一方的なもの」「何の説明もなく突然発表された今回の合意は、到底容認することはできない」と厳しく批判しています。

　政府に対して、市民感情や唯一の被爆国の国民感情を十分にくみ取り、「今回の原子力空母配備合意を撤回するとともに、米国政府に対し、二〇〇八年以降も通常型空母の継続配備を求める」ことを要望しています。

　日本共産党市議団（二人）の、ねぎしかずこ市議団長は「意見書には『通常型空母の継続配備』という問題点が含まれますが、全会派が立場を超えて『原子力空母は反対』で一致したことは重要です。市民・議会あげた合意を日米両政府は重く受け止めるべきです」と話しています。

　同市議会では、今年二月にも、米上院軍事委員会の原子力空母配備方針表明に反対する決議をあげています。