2005年10月22日(土)「しんぶん赤旗」

生存権と戦争考えよう

女性「9条の会」がシンポ


 女性「九条の会」は二十一日夜、東京・渋谷区内でシンポジウムを開き、約百五十人が参加しました。憲法改定を問うシンポジウム(三回シリーズ)の第二回で、テーマは「天秤(てんびん)にかけていいの?生存の権利と軍事費―九条・二五条の改悪をめぐって」。

 パネリストは、羽田澄子さん(記録映画作家)、江尻美穂子さん(日本YWCA理事長)、暉峻淑子さん(埼玉大学名誉教授)。コーディネーターは大原穣子さん(方言指導)が務めました。

 世話人を代表して、川島霞子さん(東京都地域婦人団体連盟会長)が「九条の役割を世界に伝え、日本が平和の道を歩んでいくことを世界に発信すること。それが女性の役目です」と開会あいさつしました。

 羽田さんは、老いをテーマにした映画をつくった体験などをのべ、「いま憲法九条を放棄すれば、次の世代が後悔する」と話しました。

 江尻さんは、二五条が定めている生存権は、国民が歴史的に獲得してきた基本的人権であることを強調。暉峻さんは「戦争は人間らしく生きるすべてを崩してしまう」と、戦争と人権との関係を自分で考えることをよびかけました。

 参加者からは、「若い世代の中では、憲法や平和の話をしにくい雰囲気がある。どうすればいいのか」などの質問が出されました。


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