2005年10月17日(月)「しんぶん赤旗」

しずおか憲法９条の会１周年

つどいに３０００人

　「しずおか憲法９条の会　結成１周年のつどい」が十六日、静岡市グランシップで開かれ、「九条の会」呼びかけ人の澤地久枝さんが記念講演を行いました。県内各地から三千人が参加しました。

　小澤隆一事務局長（静大教授）が「この一年間で全県で五十二の会が発足した」と主催者あいさつを行いました。

　澤地さんは、執筆活動のテーマに「兵士たちの悲しみ」をすえてきたとし、レイテ戦やシベリア抑留などにおける悲劇や、自身の満州開拓団の体験を紹介し、「八月十五日を境に、国や軍隊というものは結局、国民を守りはしないことを身に刻みました」と告発。総選挙の結果、国会の三分の二を占めた九条改悪勢力の動きに危ぐを示しながら、「日本人が世界にむかって『私たちは武器を持たず、戦争という手段を封印した人間だ』と言い続けることができるようにしたい。一人ひとりの力は小さいが、お互いに考えを高めあい、手をつないでいこう」とよびかけました。

　各界からのリレートークでは、児童文学者、弁護士、大学講師、浄土宗住職、教育基本法の改悪を許さない静岡の会、在日朝鮮人の女性が発言しました。