2005年10月10日(月)「しんぶん赤旗」

チョモランマ 3.7メートル低かった

中国が再測量 8844.43メートルに


 【北京=菊池敏也】中国国家測量局の陳邦柱局長は九日、北京で記者会見し、ネパールとの国境のヒマラヤ山脈に位置する世界最高峰チョモランマ(英語名エベレスト)の岩石面標高を三十年ぶりに測量した結果、従来より三・七メートル低い八、八四四・四三メートルだったと発表しました。一九七五年の測定で公式標高となっていた八、八四八・一三メートルの数値は使用停止にされます。

 測量隊員は今年三月にチョモランマに向け出発し、約二十人が五月二十二日、頂上に到達。全地球測位システム(GPS)や氷厚を測るレーダー測量機などの最先端技術を駆使し、測量を実施しました。

 標高が低くなったのは地球温暖化の影響との見方も出ています。陳局長は「結論はまだ出ておらず、地学専門家の研究を通じた的確な判断が必要だ」と述べました。

 チョモランマは一八五二年の測量の結果、世界最高峰であると判明しました。エベレストは当時測量を担当したインド測量局長の英国人の名前にちなんだもの。中国政府は一九五二年、チベット語で「大地の女神」を意味するチョモランマと命名しました。


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