2005年10月4日(火)「しんぶん赤旗」

独野党に最後の1議席

総選挙延期区 連立に影響か


 【ベルリン=片岡正明】候補者の死去で二週間延期されていた連邦議会(下院)ザクセン州ドレスデン第一選挙区の投開票が二日実施され、保守野党のキリスト教民主同盟(CDU)が一議席を獲得しました。この結果、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の最終議席は二百二十六となり、社会民主党との差は四議席と開きました。両党の大連立交渉にも影響を与えるものとみられます。

 同区の小選挙区の結果はCDUが37%、社民党が32・1%、左翼党が19・2%でCDUの候補者が当選しました。一方、同選挙区での比例代表票は社民党が27・9%と逆に第一党となり、CDUは24・4%でした。左翼党は19・7%、自由民主党が16・6%、90年連合・緑の党が7・1%、極右のドイツ国家民主党は2・5%。比例代表の票は今回、議席数に影響しませんでした。

 選挙結果を受け、CDUの有力政治家であるコッフ・ヘッセン州首相は「選挙結果はCDU・CSUが首相を出すことを明確にした。第一党から首相を出すことを社民党が受け入れなければ、正式の連立交渉はできない」と発言しました。

 一方、社民党はドレスデン第一選挙区の比例代表投票数でCDUを上回ったことを重視し、「選挙民はCDUを選択したわけではない」と主張。ミュンテフェリング党首は「連立交渉では次期政府の全体の状況を話し合う。誰が首相になるかの問題は冷静に解決すべきだ」と述べました。

 両党は大連立に向け五日に三度目の協議をします。


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