2005年9月25日(日)「しんぶん赤旗」

シュレーダー氏を拒否

ドイツ

首班指名で左翼党


 ドイツ連邦議会(下院)総選挙で五十四議席を獲得した左翼党のビスキー党首は二十三日付ノイエス・ドイチュラント紙のインタビューで、同党が首班指名選挙で社会民主党(SPD)のシュレーダー現首相に投票しないことをあらためて表明しました。左翼党議員の一部がシュレーダー氏に投票する可能性があると報じられたことに対するもの。

 ビスキー氏は「現在の政治が続く限り、左翼党は野党にとどまる」と言明。また、同首相が連立交渉の主導権を求めていることについて、「選挙結果を無視するもので、民主的伝統に反するものだ」と述べました。

 同党のボド・ラメロウ全国選挙対策部長も二十一日の声明で、「有権者は左翼党にシュレーダー首相の『第四次ハルツ法』『アジェンダ二〇一〇』や国際法違反の戦争参加の政策に支持を与える委任を与えていない」と述べ、「われわれは社会的公正、より民主的な政治参加、平和外交のために政治変革を求めている。そのために左翼党は連邦議会に選出された。左翼党会派は、首班指名でも議案への投票でも社民党と90年連合・緑の党の従来の政策継続を支持することはない」と強調しました。


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