2005年9月10日(土)「しんぶん赤旗」

まど

「こころの売買」考


 「公明票はどこへ」「公明票めざし『誠意』」「票のバーターあの手この手」。各紙の報道です。「許されることなのか」とは本紙に寄せられた読者のファクスです。

 ◯…票をまわすかわりにどれだけ比例区で協力するのか。その「誠意」を示させる。各紙はこう伝えています。郵政造反派と自民党の激戦区で公明党は「ぎりぎりまで態度を決めず…比例区への最大限の選挙協力を取り付ける」。同党の神崎代表も「地域事情もある」から「やむを得ない」とそれを容認している。県の創価学会事務所を訪ね、「総県総合長に頭を下げた。(総合長は)『ハードルは高いですよ』」。そして「後援会が名簿を提出し、それをもとに公明側が自宅に電話したり、訪問したりする」。

 ◯…二つの事実が浮上します。一つは協力と政策は関係なく、相手が郵政造反派でも比例票を多く出しさえすればよいという取引にすぎないこと。二つには、公明党ではなく創価学会責任者がそれをさい配しているという事実です。実際、最終盤に大量票を動かすことなど、信仰上の強制力なしにはできないでしょう。

 ◯…後援会名簿は会員の政治信条をあらわす重要な個人情報です。それを平然と提供し受け取る。個人の内心を売り買いするに等しい行為です。本紙読者のファクスはこう指摘しています。「こんな無節操な取引を何の疑問もなく記事にする方も問題だと思う」

 (虎)


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