2005年8月23日(火)「しんぶん赤旗」
アチェから撤退開始
インドネシア国軍 和平協定受け
【ハノイ=鈴木勝比古】インドネシア・アチェ州からの報道によると、同州に駐留していたインドネシア国軍部隊が二十二日、撤退を開始しました。政府と同州の武装組織「自由アチェ運動」(GAM)が十五日に締結した和平協定に基づくものです。
国軍報道官によるとアチェ州東部ロクスマウェに展開していた二個大隊千三百人が海軍艦艇で撤退しました。アチェ派遣国軍司令官と和平監視隊の先遣隊員が出席して撤退式典が行われました。
アチェ州にはこれまで約五万人の部隊が駐留していました。今後撤退を進め、最終的に一万四千人の陸海空軍部隊と七千人の警察部隊が残留するとみられます。
ジャカルタからの報道によると、拘留中のGAMメンバーの恩赦に関する政府と国会の協議が二十四日に行われます。アワルディン法務・人権相は拘束している千四百七十二人のうち、90%を釈放することになると語りました。これとは別に、十七日のインドネシア独立記念日にあたって四百五十人が釈放されました。