2005年8月10日(水)「しんぶん赤旗」

中皮腫で24時間痛み

アスベスト被害者ら交流


 「夫の悔しさを思うとつらい」――。建設現場でアスベストを吸い込んだ建設労働者や家族で構成する「はなみずき会」(東京土建じん肺呼吸器系疾患・患者と家族の会、会員約百人)の交流総会が九日、東京・新宿区の東京土建本部会館で開かれました。中皮腫などで夫を亡くした家族やじん肺患者らから、アスベスト健康被害の苦しさと全面禁止が遅れた行政への怒りの声が相次ぎました。総会では「アスベスト被害の根絶と全面救済を求める被災者からの訴え」をまとめました。

 二月にアスベストが原因の中皮腫で夫を亡くした東京都国分寺市の鈴木玲子さん(57)は「今の私には、治療法がないといわれたのが悔しい。早くいい治療法を作ってほしかった」と、涙ながらに訴えました。

 鈴木さんは「夫は階段を上るのにも息が苦しいといって、医者に診てもらった。肺に水がたまっているといわれ、水をとっても、わき腹が痛いといって苦しんだ。医者から中皮腫と診断された。朝から夜まで二十四時間の痛み。なぜこんな目にあうのか、本人の悔しさを思うと…」と、無念さを語りました。

 じん肺と診断された同江東区の井上村夫・はなみずき会会長は「アスベストによる中皮腫、肺がん、石綿肺は、長年の行政の怠慢によるもの。そのために、私たちが苦しまなければならない。アスベストの九割が建材に使われ、建設現場でさらされた。疑いがあったら受診をと身近な仲間に伝えよう」と呼びかけました。

 はなみずき会は、アスベスト健康被害者やじん肺被害者と家族が三年前に結成。同総会には約四十人が出席。「被災者からの訴え」は、(1)労災認定の迅速・簡素化と建設業にいたことの確認(2)時効の延長とすべての被害者救済(3)アスベストによる肺がんを判定できる医療体制をつくる(4)製造業者の責任でアスベストの回収(5)即時全面禁止―を求めています。


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