2005年7月2日(土)「しんぶん赤旗」

CS放送「各党はいま」

志位委員長が語る

激戦、接戦―勝利へ最後まで力つくす 東京都議選


 日本共産党の志位和夫委員長は一日、CS放送・朝日ニュースター「各党はいま」に出演し、三日投票の東京都議選について、朝日新聞の坪井ゆづる論説委員のインタビューに答えました。

■都民の暮らしと国政の行方左右

 ――都議選の位置付けについて。

 志位 都民の暮らし、国政の行方を左右する大事な選挙です。現有十五議席を必ず確保し、前進をめざしたい。

 国政では、サラリーマンの大増税が持ち上がり、政府税調の方針では十二兆円の規模での所得税・住民税の大増税、それに消費税増税が加わり、合わせると二十四兆円規模の大増税が押し寄せてくる。都政では、共産党以外の「オール与党」体制のもとで、さまざまな福祉の施策が後退し、都民のみなさんにひどい痛みが押しつけられているもとでの選挙です。負けられません。

 ――たたかい方の力点は。

 志位 革新都政時代につくった福祉施策の切り捨てを許していいのか。三十人学級の実現、子どもの医療費無料化を小中学生までに拡充させる、介護手当の復活、お年寄り医療費助成の維持・充実、シルバーパスの値下げ―など具体策を掲げ、対決を鮮明にしています。

 ――素朴な疑問として「そんなお金どこにあるのか」と思うんですが。

 志位 先の五項目の福祉・教育の要求は緊急要求として提起していますが、全部やっても三百十億円。都の予算は六兆円なので0・5%でできます。二十万円の月収の方でいえば千円です。これは政治の姿勢一つでやれることです。「臨海」開発、海外視察の名での議員の豪華税金旅行などの無駄遣いを削ればきちんとお金はつくることはできます。

■共産党だけが条例提案権行使

 ――議会の改革について。共産党はいま条例提案権がありますが、もっと議席が増やせると何か変わってきますか。

 志位 条例提案権を行使しているのは共産党だけなんです。調べて驚いたんですが、自民、民主、公明は独自の政党としての条例提案をこの四年間してないんですよ。

 ――一件もない?

 志位 一件もありません。「オール与党」は議会のチェック機能を放棄しているだけでなく、条例提案の責任も投げ捨てています。

 ――なかなか分かりやすい違いですね。有権者の関心で高いと感じられるのは。

 志位 サラリーマン大増税への関心も高い。自民、公明の責任は、政府税調が打ち出したものなので、一体に責任があるのは明りょうなのですが、民主党も「所得税の控除をやめろ」とずっといっていたんですよ。選挙になって「増税反対」といったって通らない話です。これは自公民そろって増税派ということを批判しています。

 ――手ごたえはどうですか。

 志位 広がっています。ただどこでも激戦、接戦です。最後まで力を尽くすのが勝利への鉄則ですから、がんばりぬいて私たちの主張を広い有権者に訴えきる努力を最後まで強めます。


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