2005年7月1日(金)「しんぶん赤旗」

サラリーマン増税

自民あわててビラで「許さない」 

都議選 旗振り役が争点隠し


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自民党が東京都内で配布している「自由民主」号外

 小泉純一郎首相の諮問機関・政府税制調査会が打ち出したサラリーマン大増税計画が東京都議選(七月三日投票)で争点に浮上するなか、自民党は三十日、「政府税調のサラリーマン増税ありきを自民党は『許さない!』」と大書した「自由民主」号外を都内で配布しました。小泉内閣の最大与党が政府税調の打ち出した増税計画に反対するかのようなポーズをとって選挙をたたかうことは、こそくな争点隠しで、都民の厳しい批判は免れません。

 同ビラは、自民党機関紙「自由民主」の号外。「武部幹事長 政府税調を強く批判」と題して、「これはあくまで論点整理であって、党税調がしっかり対応します」という武部勤幹事長の「発言」を引用。武部氏がこぶしを握った写真を掲載しています。

 しかし、昨年十二月に自民、公明両党が合意した与党の「税制改正大綱」では、「所得税においては、税率構造・控除双方の見直しを視野に入れ、検討を進める」と明記。今回の政府税調のサラリーマン増税計画は、この自公両党が合意した方向を具体化したもので、自民党が増税の旗振り役をしてきたことは明らかです。

 今回のビラでも「自民党で議論が本格的に始まるのは毎年十一月下旬」「税制改正の議論 本格スタートは秋以降」というだけで、増税路線そのものに反対するとは書いていません。


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