2005年6月19日(日)「しんぶん赤旗」
主張
東京都議選
日本共産党に大きなご支援を
東京都議会議員選挙が、今週、二十四日(金)に告示されます。
日本共産党は、福祉とくらしをまもり、無駄遣いをやめさせ、平和と民主主義が輝く東京にするために、全力をあげています。大きなご支援をお願いします。
政党選択の三つの尺度
東京では、日本共産党以外のすべての党―自民、民主、公明、生活者ネットが石原都政の与党となっています。都議選でどういう審判を下すのか、政党を選ぶ三つの尺度があります。第一は、都民の福祉とくらしをまもる党か。第二は、税金の無駄遣いをやめさせる力をもっている党か。第三は、平和と民主主義が輝く東京をつくる党か、です。
この三つの尺度で見ると、石原都政と「オール与党」の異常な姿が浮き彫りになります。
石原都知事は「一番のぜいたくは福祉」だと、福祉予算を削減。その一方で、臨海副都心開発など無駄な大型公共事業に巨額の税金を注ぎ込んでいます。石原氏は「命がけで憲法を破る」と公言。「日の丸・君が代」を「踏み絵」のように使って教師や生徒の「内心の自由」を侵しています。これを、「オール与党」が一緒になって推進してきました。
しかし、「オール与党」体制におごり、強権的政治を進めてきた矛盾が浜渦副知事問題として表面化。都政の混乱、停滞として批判されるようになっています。
都民いじめの石原都政に対決してきた日本共産党は、知事に猛省を求める問責決議を、都議会に提案しました。ところが、自民党、公明党、民主党、生活者ネットは反対。民主党は、浜渦氏の問責決議にも反対しました。強権政治与党では、都民の立場に立つ政治はできません。
無駄遣いという点では、自民、民主、公明の豪華税金旅行も大問題です。都民に痛みを強いながら、自分たちは、「海外視察」に一議員平均百四十八万円も税金を使っています。四年間に、三党合計で五千六百四十五万円にもなります。しかも、中止を求めた日本共産党にたいし、「豪華ではない」と「反論」するなど、反省がありません。生活者ネットも自公民をかばっています。
また、自民、民主の都議団の中心には、「日の丸・君が代」強制と侵略戦争正当化で、石原氏を「同志」と呼ぶ議員がすわっています。
その民主党が、「いいときはアクセル、悪いときはブレーキを踏む」(岡田代表)、「知事にたいしてNOと言えなければ、都議としての資格はない」(菅・前代表)と言いだしました。しかし、都民いじめの政策にアクセルを踏み続けてきたのが都議会民主党です。三月議会でも、知事が提出した議案にすべて賛成。菅氏の言葉どおりなら、民主党都議にその「資格」はありません。
ともに希望広げよう
「オール与党」の実態が明らかになるにつれ、「共産党を除いたオール与党体制」で「都民の利益を代弁して都政をチェックする役割が果たせるのだろうか」(『週刊ダイヤモンド』六月十八日号)という指摘が広がっています。
都民の利益を守る立場で都政をチェックできるのは日本共産党です。
三十人学級。小・中学生までの医療費無料化。月一万円の介護手当。シルバーパスの負担を軽く。老人医療費助成を守り充実させる。こうした都民の願いも、日本共産党の議席が増えれば実現に道が開けます。
希望のもてる東京にするため、ともに力を合わせましょう。