2005年5月31日(火)「しんぶん赤旗」

ゆうパック

実績倍加の過酷目標

高橋議員ら八戸郵便局調査 未達成でも割り振り


 日本共産党の高橋千鶴子衆院議員は三十日、青森県八戸市の八戸郵便局を訪れ調査しました。局をあげて集配業務の中で営業に取り組むなど、二〇〇三年の郵政公社発足を機に事実上民営化に向けた取り組みが進んでいることがわかりました。

 同局の今年度のゆうパック販売目標は二十万六千七百個。昨年度は十四万二千個の目標に対して十万五十八個の実績。目標の70・5%だったにもかかわらず、目標は約一・五倍化しています。

 高橋議員らが視察した局内の各課には、ゆうパックや簡易保険の販売目標の達成状況を示すボードがあり、達成者名の上には花が。民間の宅配業者から「奪還」するための情報を記入したカードも張られていました。

 目標は本社から東北支社を通して各局に割り振られる仕組み。ゆうパックは、公社が掲げる「アクションプラン」にもとづき、宅配事業でのシェア10%を目指しています。久保田民昭局長は「与えられた目標に向かって精いっぱい努力するしかない」とのべました。

 高橋議員が「ノルマを達成できなかった職員にペナルティーを科すことはないか」とただしたのに対し、久保田局長は「そういうことは全然ない」と答えました。

 高橋議員は「個人に過大な目標となっていないか、集配をしながらの営業に無理がないか心配。無理なやり方がないように管理者はチェックしてほしい」とのべました。

 調査には松橋三夫衆院青森3区候補らが同行しました。


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