2005年5月21日(土)「しんぶん赤旗」

国民大行動

憲法・介護・郵政…願い集合

1万人 国会へ 


 「憲法改悪反対」「郵政民営化反対」「介護保険を充実しろ」の唱和が国会前に響き渡りました。悪政目白押しの国会が終盤を迎える二十日、「許すな憲法改悪! 守ろう国民生活」を掲げて約一万人が、政府への要請や集会、座り込みなど「国会包囲国民大行動」(同実行委員会主催)を繰り広げました。


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「憲法改悪反対」「国民生活を守れ」と国会包囲国民大行動に集まった人たち=20日、東京・日比谷野外音楽堂

 日比谷野外音楽堂で開かれた第一波集会には、会場からあふれる四千人が参加。国会と銀座に向け、デモが出発し始めると、続いて開かれたBSE問題の集会に参加する「農民連」ののぼり旗や乳牛の着ぐるみ姿の新婦人の会員たちが次々と到着し、「アメリカ産牛肉の輸入解禁やめよ」と生産者と消費者が交互に唱和しました。

 音楽堂のある日比谷公園に隣接した厚生労働省前では、全労連や国民春闘共闘、公務労組連絡会が「最低賃金改善、公契約・均等待遇実現、公務員賃金制度改悪阻止」と行動。出発するデモ隊とエールを交換しました。

 第二波集会には、三千六百人が参加。舞台のそでには、国会に提出する各種の署名六十五万人分が積み上げられました。国会前にデモが到着すると、座り込み行動の参加者の大きな拍手と「がんばろう」の声に包まれました。「こんなにいろんな団体が集まって、みんなで一緒に声をあげることができるんだなと勇気づけられた」と長野県中野市の民商会員、小林昇二さん(37)=自動車修理=は意気込みます。

 「医療生協で九条の会を結成し、今日の行動に参加しているんです」と群馬県の「群中医療生協」の法被を着た関口俊輔さん(78)。「私は特攻隊の生き残り。憲法改悪だけは許せない。会は五十人で発足しましたが、もっともっと広げていきます」と力を込めます。

 第一波集会で主催者あいさつした国民春闘共闘の熊谷金道代表委員(全労連議長)は「国民の切実な要求と怒りを総結集し、政治の流れを変えていく総決起の場にしていこう」と呼びかけました。

 日本共産党の小池晃参院議員、山口富男衆院議員が連帯あいさつ。

 ワールドピースナウの高田健さん、九条の会の小森陽一事務局長が連帯あいさつしました。


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