2005年5月12日(木)「しんぶん赤旗」
非同盟閣僚会議
女性の進歩へ 強い決意
南ア アパルトヘイト廃止 力に
パキスタン 女性警察署を設置
![]() 非同盟閣僚会議の会場で演説に耳を傾ける各国代表=9日、プトラジャヤ(鈴木勝比古撮影) |
【プトラジャヤ(マレーシア)=鈴木勝比古】「非同盟諸国が女性が抱える問題の会議を開いたのは初めてです。会議が打ち出した課題を男性たちができないのなら、私たち女性がやります」―パキスタンのニロファル・バクティアル女性問題首相顧問(閣僚級)は、マレーシアのプトラジャヤで開かれた「女性の進歩に関する非同盟閣僚会議」が終了した十日、本紙にこう語りました。
非同盟運動議長国マレーシアが開催したこの会議に、加盟百十四カ国のうち八十四カ国が代表を派遣しました。満場一致で採択されたプトラジャヤ宣言は、女性の進歩を推し進めるための基本方針です。
マレーシアのアブドラ首相が九日の開会式で基調演説しました。「こんなにたくさんの女性代表の前で話をするのは初めてです」と語りかけると、ひときわ大きな拍手。「非同盟運動が今日の問題に挑戦する努力のなかで、人口の半数以上を占める女性という重要問題を取り上げました」と運動活性化への強い意気込みを示しました。
行政に進出
南アフリカのマビサヌカクラ内相は、アパルトヘイト(人種隔離政策)廃止以来、十年間の女性の政治・社会参加の前進を紹介しました。閣僚の40%、国会議員の34%が女性、九つの州のうち四州の知事が女性です。人種差別撤廃の成果は女性差別撤廃の力となっているのです。
インドのナイヤル女性・子ども局長は中央から末端までの代議機関に百万人の女性代表が選ばれていると報告する一方、カースト制度(身分制度)による深刻な女性差別の存在にもふれ、人権委員会を設置して人権擁護に取り組んでいることを発言しました。
パキスタンのニロファル・バクティアルさんは、女性警察署が設置され、女性に対する犯罪を取り締まり、被害者の訴えを取り上げていると述べました。
ベトナムのキエット「女性の進歩全国委員会」議長は「女性の雇用と平等な経済的地位はすべての国の発展に不可欠です」と発言。貧困克服のプロジェクトで貧困家庭を九八年の37%から〇四年に8%まで減少させた成果を明らかにしました。
エイズ問題の分科会も設けられました。マレーシア・エイズ評議会のマリナ・マハティールさんが特別報告を行い、若い男女への教育、子どもの結婚の廃止、セックス・出産に関する啓発や支援の拡充、貧困の削減など五項目の具体策を提案しました。
各国では家庭内暴力根絶の取り組みが前進しています。法的措置の強化とともに、非政府組織(NGO)の協力による宣伝・教育活動が特徴です。
戦争を非難
アンゴラのカンディダ・セレステ家族・女性問題相は、「アンゴラで三十年間にわたった内戦で女性が集中的な影響を受けた」と発言しました。
キューバのヨランダ女性同盟会長代行が「先制攻撃戦争の犠牲になっているのは女性と子どもたちです」と米国の戦争政策を強く非難すると、各国代表から共感の拍手が起こりました。
キューバ代表は「バンドン会議の諸原則である民族独立、不干渉、基本的人権の尊重、あらゆる差別の撤廃は今日も有効です」と発言。インドネシアのムティア・ハッタ女性問題担当相は、四月に開かれたアジア・アフリカ首脳会議の宣言が性差別を重要問題として提起していることを指摘。首脳会議と同時に開かれた「女性と青年の役割」に関する討論会について報告しました。


