2005年4月18日(月)「しんぶん赤旗」

黒人奴隷制度の歴史謝罪

アフリカ歴訪 ブラジル大統領


 アフリカ歴訪中のルラ・ブラジル大統領は十四日、セネガルのゴレ島にある「奴隷館」を訪れ、ブラジルが過去に黒人奴隷を労働力として利用した歴史を謝罪しました。ロイター通信が伝えました。

 ゴレ島は黒人奴隷を世界に運ぶ拠点だった場所。現在は世界文化遺産に登録され、奴隷の歴史を知ることができる史跡が保存されています。ブラジルは、一八八八年に奴隷制を廃止するまで、世界で最も多くの黒人奴隷をアフリカから連れてきました。

 ルラ大統領は「十六、十七、十八世紀に起きたことに対する責任は私にはない。しかし私は、黒人に対する仕打ちについて許しを請う」と語りました。

 アフリカ諸国歴訪の意味について、大統領は「経済だけが目当てではない。アフリカに対する『歴史の負債』を自覚している政治家の戦略だ」と強調しました。


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