2005年4月15日(金)「しんぶん赤旗」

映画人九条の会が集い

新藤兼人監督 「第五福竜丸」語る


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映画人九条の絵が開いた映画「第五福竜丸」上映と講演の集い。壇上は講演する新藤兼人監督=14日、東京・文京シビック小ホール

 十四日、「映画人九条の会」の映画と講演の集いが東京・文京区で開かれ、九十二歳の新藤兼人監督が、自作の「第五福竜丸」製作にまつわる話と映画人生をユーモアたっぷりに語りました。

 あいさつに立った同会呼びかけ人の大沢豊監督は「日本列島が九条の会でうめ尽くされるようになれば、必ず改憲は阻止できる」とのべました。三百人以上が参加し、「第五福竜丸」を鑑賞。この日までに会員が八百七十八人になったことが報告されました。

 新藤監督は、「第五福竜丸」(一九五九年)を、「原爆の子」(五二年)よりもさらに踏みこんで原爆に迫りたいと考えて撮ったこと、独立プロの資金難の中でねばり、その後、最低の予算で撮った「裸の島」で息を吹き返したことを語り、「うける映画でなくても、作りたい映画を作ればいいという自信が前進させてくれて五十年過ぎた。これからもそういう気持ちで続け、若い人を導きたい」とのべました。


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