2005年3月24日(木)「しんぶん赤旗」
中国人「慰安婦」問題 /small>院内集会開く
運動の再出発めざす
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中国人「慰安婦」問題を考える院内集会「高裁判決を受けて、解決の道を探る」が二十三日、国会内で開かれました。弁護団が十八日の高裁判決について報告し、新たな運動を確認し合いました。法廷で判決を聞いた原告も参加し、悔しい思いを改めて語りました。
中国人「慰安婦」裁判事件弁護団団長の大森典子弁護士は、被害事実を認め、国際法や日中双方の国内法でも違法とし、国の責任を認めた判決の前進面を評価。「判決を運動の土台として再出発したい」とのべました。
一方、判決は戦争を肯定した文言を連ねている問題もあります。これに対し、川上詩朗弁護士は「多くの人に実態を語り広げ、世論をつくりあげていく必要がある」と話し、過去の問題としない日本社会を築く必要性を訴えました。
原告の郭喜翠さん(87)は「私の受けた被害は事実です。あんなひどいことをして(日本政府は)ごまかせるのでしょうか」と訴え、「結果を思い出すと怒りでいっぱいだ」と話しました。長男の周貴英さん(50)は日本政府に対し、「原告の苦痛を理解し、良心的な態度をとってもらいたい」とのべました。
集会には「慰安婦」問題の解決促進法案提案者である日本共産党の吉川春子参院議員と民主党の岡崎トミ子、円より子両参院議員らが参加。吉川氏は「ともに力を合わせ、解決に向け努力していきたい」とのべました。