2005年3月11日(金)「しんぶん赤旗」
障害者の自立阻む
紙議員 負担増の“支援法”批判
参院予算委
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日本共産党の紙智子議員は十日の参院予算委員会で、政府が提出した障害者自立支援法案について、障害者の負担を増やし、生活をますます苦しくするものだと追及しました。
同法案で障害者福祉サービスの平均利用料の負担増は表のようになります。紙議員は、障害者が食費も切り詰めて生活しているなかで、「障害者のみなさんが、逆に自立を阻害するとこぞって批判している声をどう受け止めるか」とただしました。
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小泉純一郎首相は「制度を存続させるため低所得者に配慮しながら負担してもらう」とのべる一方、「まだ不十分な点もあり改善すべき点は改善していかなくてはいけない」と答弁しました。
紙議員は、同法案で障害者本人が無収入でも家族に収入があれば負担が上がる「世帯所得」の仕組みを導入しようとしている問題についても追及。「これでは年老いた親の年金からも費用をとることになる。『ようやく作業所に行きだしたわが子がまた家にこもらなくてはならなくなる』という涙ながらの声がよせられている」として、削除を強く要求しました。
尾辻秀久厚労相は、「検討する」と答えました。