2005年3月10日(木)「しんぶん赤旗」
世界で国際女性デー
性の平等は世界の発展へ
爆弾で自由得られない
国際女性デーの八日、世界各地で男女平等、社会的公正、平和を求める行動が繰り広げられました。
健康と権利の保障を
フィリピン
フィリピンでは八日、全国各地で、男女平等の確立、女性の性と生殖についての健康と権利を保障する法律の制定、付加価値税の増税反対、女性へのいっさいの暴力の根絶、イラク戦争反対・米軍撤退などを掲げ、国際女性デー行動が繰り広げられました。
マニラ首都圏では、三カ所で集会やデモ行進がおこなわれました。アクバヤン(市民行動党)と進歩的労働同盟(APL)がよびかけたマニラ市内での行動には約千人が参加。アクバヤンの女性下院議員リサ・バラケルさんとともに大統領府までデモ行進しました。「対テロ戦争」を口実に、米比合同軍事演習のため南部ミンダナオ島に常駐している米軍兵士の国外退去も求めました。
また、同日午前、女性団体連合組織「運動の仲間たち」の呼びかけで、女性の性と生殖についての健康と権利を保障する法律制定を国会(下院)に要請するデモがケソン市内であり、約五百人が行進しました。
イラク占領にノー
ニューヨーク
![]() 8日、ニューヨーク市内をデモ行進する人たち(山崎伸治撮影) |
【ニューヨーク=山崎伸治】国連女性の地位委員会が開かれているニューヨークでも八日午後、国際女性デーを記念するデモ行進と集会がおこなわれました。女性国際平和自由連盟や女性反戦団体「コード・ピンク」などが呼びかけたもので、地元の人たちや、女性の地位委員会のためニューヨーク入りしている非政府組織(NGO)の活動家ら約百人が参加しました。
前日までの晴天から一転、時おり横なぐりに降る雪の中、参加者は市内中心部のニューヨーク市立図書館から国連本部に隣接したダグ・ハマーショルド広場まで行進。「団結する女性はけっして負けない」と声をあげ、「イラク占領反対」や「女性の平等と地位向上」を訴えました。
前日夜にカリフォルニア州バークレーから「国際女性デーを祝うために駆けつけた」というサム・ジョイさん(54)は、「ブッシュ大統領は米国のおかげで『イラクやアフガニスタンの女性が自由になった』と言っていますがうそです。爆弾で自由をもたらすことなどできません」と語っていました。
地元ニューヨークの高校生シトラリ・ジェファーズさん(15)も「イラクに駐留を続けても、平和はもたらされないと思います。イラクでは女性はまだ解放されてはいません」とのべ、降りかかる雪も気にかけず行進しました。
欠乏、恐怖から解放を
国連事務総長
【ニューヨーク=山崎伸治】国際女性デーにあたって国連のアナン事務総長は八日、声明を発表し、「女性には尊厳をもって、欠乏、恐怖から自由になって生きる権利がある。その実現に改めて専念しよう」と訴えました。
一九九五年の国連女性会議の結果、「世界はかつてないほど、男女の平等が各国の発展と平和に不可欠であるかをはっきりと認識した。十年が過ぎ、女性は自分たちの権利をいっそう認識するだけでなく、それを行使することができるようになっている」と指摘。「女性が直面する課題は、解決策のない問題ではない」として、具体的な行動を呼びかけました。
第五十九回国連総会のピング議長(ガボン)も同日、声明を発表し、「われわれの国が発展するには、女性が積極的に参加することが必要だ」として、政治参加にとどまらず、経済的な機会均等や社会的、法的地位の確立を訴えました。


