2005年2月17日(木)「しんぶん赤旗」

イラク展開で戦死者50人

沖縄・米海兵隊部隊

ファルージャ虐殺に参加


 昨年八月に沖縄からイラクに派遣され、今月上旬に任務を終了した米第三一海兵遠征隊(31MEU)が、同国への展開期間中に五十人もの戦死者を出していたことが十六日までに分かりました。

 31MEUは、数千人の市民を殺害したファルージャ総攻撃に主力部隊として参加。戦死者五十人という数字は、イラク国民に対する武力弾圧の最前線に立ち、激しい抵抗を受けたことを物語っています。

 米海兵隊の発表によると、沖縄駐留の31MEU(二千二百人)は昨年十月中旬、ファルージャを含むイラク西部アンバル州に展開。同期間中、車両による自爆攻撃やロケット弾攻撃など「数え切れない攻撃」を受けました。交戦で五十人が死亡したほか、二百二十一人が負傷しました。31MEUの側も「おびただしい反対分子、テロリストを殺害した」としています。

 昨年十一月のファルージャ総攻撃では、31MEUの陸上戦闘部隊(第三海兵連隊第一大隊)と後方支援部隊が最前線に立ちました。31MEUの航空戦闘部隊(第二六五海兵中型ヘリコプター中隊)に所属するAV8B攻撃機も、戦闘を支援しました。

 同航空部隊は同機のほか、普天間基地(沖縄県)や岩国基地(山口県)に所属する輸送ヘリなどで構成。アンバル州への展開期間中、一万人以上の人員と八十三万五千ポンド以上の貨物を輸送しました。

 31MEUは今月下旬にも沖縄に帰還するとみられています。一方、沖縄からはイラクに新しい部隊が派遣される予定です。キャンプ・シュワブに駐留する第三偵察大隊で、すでに派遣準備を進めています。米本土での訓練の後、イラクに派遣されると報じられています。



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