2005年2月8日(火)「しんぶん赤旗」

共産党が県に抗議

「事故起こらぬ保証ない」


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抗議する(左から)佐藤正雄党県副委員長(県議)、上原修一敦賀市議、山本貴美子同市議=7日、福井県庁

 高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開につながる改造工事入りを西川一誠福井県知事が了解したことに対し、日本共産党県委員会と同嶺南地区委員会は七日、佐藤正雄副委員長(県議)ら五人が県庁を訪れ、抗議の申し入れをしました。

 「安全の問題を第一に念頭において慎重に対処してきた」と応対する森阪輝次原子力安全対策課長に対し、佐藤氏らは強く抗議。「高速増殖炉全体のシステムとして、事故が起こらない保証はどこにもない。そこに県民の不安があるし、高裁の判決もあった」と、改造後の「もんじゅ」の安全性に対する県民の不安や疑問に、県が説明責任を果たしていないことや、裁判でも係争中の問題であることも指摘し、県の姿勢を批判しました。

 佐藤氏らは、県民説明会を開くなど、説明責任を果たすよう重ねて強く求めました。

 事故後の一九九六年十二月には、党県委員会も県民とともにとりくんだ運転再開に反対する二十一万九千三百十三人分の署名が当時の栗田幸雄知事に提出されています。

市民団体も

 原発問題住民運動福井県連絡会や新日本婦人の会福井県本部など八団体も七日、県に抗議しました。

 渡辺三郎同連絡会代表委員は、「大量のナトリウムを冷却材として使用することは、これまでの工業技術の歴史の中で確かめられたものとはなっていない」と、「もんじゅ」が軽水炉と違い、ひとたび冷却に失敗すれば炉心溶融に至る危険性を指摘し、強く抗議しました。



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