2005年2月2日(水)「しんぶん赤旗」

「九条の会沖縄」結成

大きさ学び、守り、支えよう


 「ネットワーク九条の会沖縄」結成総会が一日、那覇市で開かれ、約三百人が参加しました。「会」は昨年十二月一日、約二千人の県民が詰めかけた「九条の会」沖縄講演会の熱気と志を結集し、「憲法九条を私たちと未来の子どもたちのものとして守り抜こう」とよびかけられたものです。

 開会あいさつした中村文子さん(代表世話人)は、戦後、県民の人権を著しく蹂躙(じゅうりん)した米軍支配のなかで「憲法九条は、荒波の向こう岸に輝く灯台であった」とのべ、九条を力に祖国復帰を勝ちとった県民のたたかいを振り返りながら、「この灯台に向かって一歩、一歩、進んでいこう」と力を込めました。

 講演した琉球大学の高良鉄美教授(憲法)は、九条を中心とした憲法の構造は、沖縄戦で失われた基本的人権や財産権などが盛り込まれた、沖縄にとって切っても切り離せないものだと強調。「一緒に九条の大きさを学び、守り支えていきましょう」とよびかけました。

 参加者からの意見表明では、沖縄戦体験者の神谷亀清さんや、新たな米軍基地の建設に反対し、名護市辺野古で三百日近く抗議行動を続けている平良夏芽さん、被爆三世の琉球大学生・堀田圭佑さんが祖父の被爆体験を語るなど、それぞれの思いから憲法九条を守る決意を訴えました。



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