2005年2月1日(火)「しんぶん赤旗」

NHKに申し入れ次つぎ

政治介入受け入れられない


 自民党幹部の政治介入は受け入れられない――全国各地で視聴者らが集まって、NHKへ抗議や申し入れを次々におこなっています。

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京都で711人が賛同 懇談での回答要求

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70人の視聴者が集まったNHK京都放送局=31日、京都市上京区

 京都市では三十一日、市民や平和・女性団体の七十人が、NHK京都放送局へ。

 NHK会長と京都放送局にたいして「番組改変の過程を公表してほしい。政治介入の疑惑を解明し、国民に説明する義務がある。NHKの基本的立場を明らかにしてください」と申し入れました。これには、七百十一人が賛同しています。

 NHKが二十九日の特別番組で、視聴者と対話することを打ち出していることから、再び懇談の場を持って回答することを求めました。

 呼びかけ人のひとり、西村千津さん(女性国際戦犯法廷ハーグ判決を実現する会)は「こんなに賛同が集まるとは思っていませんでした。民主主義と自由にかかわる大切な問題。中途半端で終わらせたくない。力いっぱいやって、満足のいく結果になるまで粘り強くやりたい」と言います。

 ハーグの会と新日本婦人の会京都府本部も申し入れ書を手渡しました。

福岡では日放労の支部とも意見交換

 福岡市では、一月十七日に「NHK番組改ざんを考える市民の会」がスタート。同日、「報道と女性研究会」、JCJ(日本ジャーナリスト会議)福岡支部とともにNHK福岡放送局へ申し入れに行った市民三十人が中心になって作ったものです。この日、会はNHK職員でつくる日放労(日本放送労働組合)福岡支部と意見交換もしました。二十八日には、ジャーナリスト・竹内一晴さんを講師に学習討論会を開き、二十代から七十代まで百人が集まりました。

 会の花房恵美子さんは「政治家による圧力、それに屈してしまっているNHK。視聴者への背信行為です」と言います。

NHKのOBも名古屋で呼びかけ

 名古屋ではNHKのOBが一月十七日に、「番組内容の事前説明・事後報告の検討・反省があったかどうか」などについて申し入れ、回答を求めています。

 かつての同僚たち二百五十人には次のような「呼びかけ」を送付しました。「在職中、精いっぱい努力して守ってきた公共放送としてのNHKを再び信頼される組織に」

 呼びかけ人のひとり沖野晧一さんは話します。「賛同の意を伝えてきた人の中には、在職中はこういう話をしたことはなかった人も含まれています。いま、NHKを変えていかなければならないという気持ちの表れだと思います」



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