2005年1月6日(木)「しんぶん赤旗」

中山会長発言 設置規程に反する方針

衆院憲法調査会

最終報告で集団的自衛権明記へ


 衆院憲法調査会の中山太郎会長(自民党)は、時事通信社のインタビューで、四月にも同調査会がまとめようとしている最終報告書について、「最終報告では集団的自衛権のことを確認する。国連安保理決議があった場合の日本の協力は、自衛隊を派遣する方向になるのではないか」との見方を示しました。

 同調査会は憲法について「広範かつ総合的に調査する」ことが目的。その「経過及び結果」を記すだけの報告書で憲法改悪の方向を示そうとすることは調査会の規程にも反します。

 また、報告書をまとめた後のスケジュールについて「調査会に代わるべきものを国会に設置する。常任委員会か特別委員会か、次の組織をどうつくるか、各党間で協議しなければならない」と、改憲の発議権を持たせる委員会設置の考えをみせました。

 自民、公明両党が改憲の手続き法として通常国会提出を確認している国民投票法案の見通しについては「成立は通常国会が望ましいが、秋の臨時国会になるかもしれない」と述べました。



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