2004年12月29日(水)「しんぶん赤旗」

フリースクール 役割をどう考える?


 〈問い〉 不登校は10年間で2倍に急増し「ひきこもり」の青年は数十万人以上と聞きます。本人の苦しみ、家族の悩みは深刻です。フリースクールは、こうした子どもたちにとって不可欠に思いますが、日本共産党はどう考えているのでしょう。(大阪・一読者)



〈答え〉 学校が、すべての子どもにとって魅力ある教育を提供することは、当然めざすべきものです。

 ところが現在、さまざまな原因によって不登校の子どもがふえています。

 これらの子どもに対応するため、保護者や教育者、ボランティアの人などが中心となったフリースクールやフリースペースもつくられており、子どもたちの学びや人間的自立をたすけています。

 日本共産党は、子どもたちへの教育を保障するフリースクール、フリースペースなどへの公的支援をつよめ、拡充することが必要だと考えています。

 フリースクールのほとんどは、公的な補助が少なく、その台所は火の車です。生徒が月に数万円支払わなければならなかったり、教員は他の職業をもたないと生活できないともいわれています。

 不登校の子どもは、理由はさまざまですが「学校に行きたくても行けない」という子どもが多いのです。背景には、学校での体罰やいじめ、管理をはじめとする社会のゆがみがあります。

 学校で学べないこうした子どもの教育をうける権利が、学校に行っている子どもたちと同じように保障される必要があります。

 フリースクールなどへの公的支援は子どもの権利を保障する上で必要不可欠な措置といえます。(京)

 〔2004・12・29(水)〕



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