日本共産党

2004年10月22日(金)「しんぶん赤旗」

04年度上半期

輸出入額とも過去最高

対中国貿易が拡大


グラフ

 財務省が二十一日発表した二○○四年度上半期(四―九月)の貿易統計速報(通関ベース)によると、対アジア貿易の拡大を主因に半期ベースの輸出額と輸入額がいずれも過去最高を記録しました。輸出は半導体製造装置や鉄鋼が好調に推移し、前年同期比12・9%増の三十兆六千七百五十二億円と初めて三十兆円を突破。輸入は価格高騰で原油輸入額が16・9%増加したことも影響し、11・0%増の二十四兆五千七百八十八億円となりました。

 この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字(出超額)は六兆九百六十四億円と21・4%増加しました。半期の黒字額は二期連続の増加で、規模としては過去十三番目の水準でした。

 輸出額と輸入額は対アジアでも過去最高になりました。対アジアの貿易黒字は五期連続で増え、44・9%増の三兆九千六百二十二億円と記録を更新。国別では中国向けの輸出額と輸入額も過去最高を記録しました。

表
表

 一方、同時に発表された九月の速報(同)によると、貿易黒字は前年同月比12・7%増の一兆二千三百七十六億円となり、二カ月ぶりに増加。月間の輸出入額でもアジアとの取引は過去最高になりました。



アジアの比重高まる

米国重視の小泉政治と矛盾

 日本の貿易に占める中国などアジアの比重が高まっています。

 二〇〇四年度上半期(四―九月)をみると、アジアとの貿易が輸出額、輸入額、貿易黒字額ともに五期連続の増加で過去最高となっています。一方、米国との貿易は輸出が七期ぶりの増加となったものの、アジア向け輸出の半分にも届きません。米国からの輸入は七期連続の減少で、アジアからの輸入の三分の一程度です。

 アジアの比重が高まっている背景には、中国をはじめとしたアジア諸国の経済的発展とともに、日本の自動車、電機産業などが、アジアに工場を移し、市場開拓をするとともに、日本に製品を逆輸入する構造があります。

 問題なのは、経済の動きに政治が対応していないことです。経済的にはアジアとの関係がますます深まっているにもかかわらず、小泉政治は、靖国神社参拝にみられるように、戦前の日本のアジアへの侵略戦争を反省せず、政治や軍事面では米国重視を強めています。こうした小泉政治は、アジアとの矛盾を深めざるを得ません。

 渡辺健記者



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