2004年9月30日(木)「しんぶん赤旗」
![]() 冠水した道路脇に土のうを積み上げる作業員=29日夜、神戸市中央区 |
強い台風21号は二十九日朝、鹿児島県串木野市付近に上陸後、九州南部を横断して午後三時すぎ、高知県宿毛市付近に再上陸、四国を横断して午後八時半ごろ大阪市に再上陸しました。台風による大雨で、各地の河川が増水、土石流が発生して住宅が埋まるなどしました。総務省消防庁によると、午後十時現在、死者四人、行方不明十六人などの被害が出ています。
このうち、三重県海山町では、男性が流され、死亡。船津川がはんらんし、約千三百世帯で床上浸水、県内で千五百戸に浸水被害が出ました。宮川村では四地区で土石流や土砂崩れが発生、計六人が行方不明になっています。松阪市でも増水した川に転落し、行方不明となっています。
また愛媛県新居浜市で山の斜面が崩れ、四人が生き埋めになっています。同県小松町では、あふれた川の水が住宅に入り、七十五歳の女性が死亡。四国中央市でも十四歳の女子中学生が家の裏の土砂が崩れ、生き埋めとなり、死亡したほか、避難中の車内にいた女性が車ごと流され不明になりました。山口県では、漁師一人が行方不明に。
一方、三重県内で約一万八千戸が停電。飛行機の欠航や新幹線などの運休も相次ぎ、交通機関に大きな影響が出ました。
降り始めの二十八日午前零時から二十九日午後七時までの積算雨量は、三重県尾鷲市で八○○ミリを超えたほか、奈良県上北山村で六九五ミリなど。津市では二十九日午前零時から午後七時までに四○三・五ミリに達し、日降水量の最高記録を更新しました。
日本列島に上陸した台風は今年八個目で、観測史上最多記録を更新しました。