日本共産党

2004年8月15日(日)「しんぶん赤旗」

新潟・豪雨水害から1カ月

農林水産被害額277億円

“収穫、作付けに不安”


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あぜが崩壊したり、水が入らず日照りでひび割れしている棚田=新潟県栃尾市

 新潟県を襲った集中豪雨による水害では、農林水産被害額は二百七十七億円。農作物の被害は、六十七市町村で四十八億円、うち水稲被害は65%、三十一億六千万円にのぼっています。

 「水稲の半分はまったく収穫は見込めず、残りも今後の状況しだいではどうなるかわからない。少なくても三百万円の減収だ。加工米を出荷しても売れないかも。機械購入のローンを払っており、十月には小作料も払わなければならない。十二月の共済金が支払われるまで借金をしなければならない」。こう語るのは、長岡市富島町で三ヘクタールを耕作する農家・安井明宏さん(60)です。

 長岡市は七億八千万円の水稲被害があり、県内では最大です。中でも同地区は、百五十ヘクタールの水田が数日間にわたってすっぽり冠水。これから穂がふくらみ始める時期だったことから、被害が深刻です。四―五日冠水すると収穫はほとんど皆無になるとのデータもあります。収穫作業が進んでいくとさらに被害が拡大することが懸念されています。

 長岡市の隣、棚田が多い山間地・栃尾市では、七月十三日の降水量が四二一ミリに達し、県内では最大を記録しました。まだ、あちこちの道路や棚田ののり面が崩落している個所がたくさんあります。同市の農林水産被害は県内では最大の五十三億円にのぼり、うち田んぼや用水、農業道路などの施設被害が三十億円にのぼっています。

 一番被害が大きい北荷頃地区では、用水路十三本のうち八本がこわれたまま。このため地域内の棚田六十七ヘクタールのうち、七割にあたる四十六ヘクタールに水が入らず、毎日続く日照りの中、収穫が見込めない田んぼが増えています。このままだと一億円近い減収になりそうです。

 とりわけ深刻なのは、用水路などの復旧が間に合わないと春の作付けができないところが出てきます。国や県の補助金が出たとしても個人の水田の補修には、機械などで十五万―二十万円の経費がかかります。

 北荷頃地区の高橋金成区長は「百五十戸の集落で、みんな何らかの被害を受けている。うちは農業道路が崩れたので、秋の刈り取りをしてもどうやって運んだらよいかわからない。収穫どころか春の作付けに間に合わなかったら大変なことになる」と語っています。

 農業被害対策では、日本共産党は国や県に、▽被災農家に対する所得対策、営農再開のための助成や低金利の融資制度の充実、借入金の繰り延べ措置、農機具・資材購入に対する無利子融資▽被災農家が転作対応で申請している加工米の予定数量を米の減収分だけ減らす▽農作物被害認定と共済金の早期支払い―などを求めています。

 新潟県 村上雲雄記者



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