日本共産党

2004年5月15日(土)「しんぶん赤旗」

民主

小沢氏が代表受諾

「三党合意」に反対表明


 民主党の小沢一郎代表代行は十四日、国会内で岡田克也幹事長と会談し、岡田氏の要請を受け入れて代表に就任することを表明。役員会でも小沢氏の代表就任が了承されました。任期について岡田氏は、菅直人代表の残り期間である今年九月末と説明しました。

 十八日に代表選を告示し両院議員総会で投票の運びとなりますが、小沢氏以外に立候補がいない場合は信任となります。

 小沢氏は会談後の記者会見で、「私で政権交代の大目標を達成できるか疑問を持っているが、何としても了承してほしいと再度の要請だった」と受諾の理由を説明。年金制度「改革」をめぐり自民、公明両党と結んだ「三党合意」の取り扱いについては「私の政治理念、哲学、信条、信念はどんな立場になろうとも変わらない」とのべ、反対の意思を示しました。

 「三党合意」の責任者である岡田幹事長は「私が代表選に立候補することはない」(十日)とみずからの代表就任を否定したうえで、候補者を一本化し両院議員総会で了承することを十一日の常任幹事会で決めていました。

 小沢氏は、年金改悪案と「三党合意」に基づく修正案を採決する衆院本会議で、「公平で安定した年金制度の確立を求める国民などへの背信行為であり、賛成できない」とコメントし、採決に欠席。「三党合意」にかかわった執行部がだれも代表に名乗り出ることができないなか、岡田氏は早くから小沢氏に代表昇格を要請していました。

 小沢氏は自由党党首時代の二〇〇二年十一月、年来の目標である二大政党制に向けて鳩山由紀夫代表(当時)に合併を強く求めていましたが、党内の反発から鳩山氏が代表を辞任し、いったん挫折。その後、財界人の稲盛和夫・京セラ名誉会長などの後押しなどにより〇三年七月、菅直人代表(当時)との合併合意にこぎつけました。

小沢氏民主代表受諾で

市田書記局長がコメント

 日本共産党の市田忠義書記局長は十四日夕、国会内で記者団に求められ、民主党の小沢一郎代表代行が新しい代表に内定したことについて、「日本共産党は野党に対して一致点で誠実に共同しながら、政策上の違いは、野党間でもフェアな論争をやるという立場でのぞんできた。今後もそういった基本的な立場で的確な対応をしていきたいと考えている」とのべました。


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