日本共産党

2004年4月14日(水)「しんぶん赤旗」

開かれた協議体制を

都立4大学問題 教員有志が声明


 東京都が都立四大学(都立大、科学技術大、保健科学大、都立短大)を廃止し、新大学を設立するとしている問題で、四大学の教員有志が十三日、都が現四大学との「開かれた協議体制」を実現するよう求める声明を発表しました。

 一月に大学との「開かれた協議」を都に求めた教員の声明の呼びかけ人がまとめたもの。

 三月二十九日の教学準備委員会(都が設置した新大学の教学事項の検討機関)で、現大学代表と都側との「十分な協議」で新大学の設立準備を進めると確認したにもかかわらず、都がその場で新大学の四学部長予定者を「現大学の教員との公式の協議」もないまま示し、開学準備を新大学の学長・学部長予定者で進めるとしたこと、学部の名称も都が少数意見を採用したことを批判。

 都の山口一久・大学管理本部長が今月八日、現大学の意見は「必要に応じて反映する」としたことに、「『必要に応じて』のみ現大学の意見を反映させようとする大学管理本部の姿勢が明確に示されて」いると指摘しています。

 新大学への就任意思を示す「意思確認書」を提出した教員は「反対運動を展開するということは許されない」と、都が表明したことについても、「根本的な理念・設計に関する批判を受け付けない強権的な姿勢を示すもの」で「断じて受け入れることはできない」と批判しています。


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