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2021年8月24日(火)

比例ブロックの様相

東北(定数13) 初の2議席めざす

「政権交代早く」の声

 日本共産党は総選挙で、比例代表で「850万票、15%以上」の得票を獲得し、全国11の比例ブロックのすべてで議席獲得、議席増を実現することを目指しています。本番を目前にした各比例ブロックの様相を紹介します。


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(写真)街頭でアピールする(左から)高橋、ふなやま、藤本の比例3予定候補ら=青森市

 総選挙で政権交代をめざし、東北では史上初の比例2議席を実現し日本共産党躍進の流れを起こそうと、比例東北ブロック(定数13)の高橋ちづ子衆院議員(6期18年)、ふなやま由美(宮城4区重複)、藤本ゆりの3予定候補が、支部・後援会とともに全力をあげています。

 東北地方は、東京電力福島第1原発汚染水の海洋放出決定や米軍低空飛行、米価暴落など、国政の矛盾が集中しています。

 定数13のうち6議席を占める自民、公明両党は今回、過半数奪還を狙っています。新型コロナウイルス対策の失敗で内閣支持率が急落する中、自民党は19日に仙台市で開いた北海道・東北ブロック幹事長会議で選挙対応を協議し、「逆風を耐え抜き、議席を死守しないといけない」(小野寺五典衆院議員)と必死になっています。

 日本共産党は、比例2議席実現へ前回2017年の比例票を倍する60万票・15%を目標に掲げています。

海洋放出怒り

 支部・後援会は、党勢を拡大し、担い手づくりに「必勝袋」を支持者に届け、東北ブロックで独自に作成した汚染水問題のポスターを張り出すなど、攻勢的に打って出ています。

 汚染水海洋放出は、東日本大震災・原発事故からの復興の努力を踏みにじるものです。福島、宮城両県では漁協や農協、生協、森林組合が反対しています。

 「野党がまとまらないといけない。もう(自公政権は)代えていい。遅いくらいだ」(漁協幹部)と一日も早い政権交代を願う声が共産党に寄せられるなど、この問題は選挙の一大争点に浮上しています。

 高橋議員は国会論戦で、汚染水タンク撤去に最短40年かかるなど、急いで放出決定する必要もない事実を明らかにしました。世論の力で海洋放出を撤回させ、「新たな道」を模索できると提案を語っています。

 7、8月に福島、宮城、岩手、青森の各県を回り、沿岸自治体の首長や漁協組合長、水産関連業者と懇談。「おっしゃるように検討の余地があると明確になった。できることを尽くすべきです」(岩手県陸前高田市・戸羽太市長)などの共感を広げています。

米価暴落直撃

 コロナ禍のもとでの米の需要減・価格暴落が米どころの東北を直撃しています。

 政府が米を買い入れて市場から隔離するよう求める声が、農家や議会、全国知事会からあがっています。その声に背を向け、生産者側に「自己責任」を押し付けているのが菅政権です。

 党東北ブロック農業・農民後援会のオンライン決起集会(7日)で、市民と野党の統一候補が自民党を次つぎ打ち破った2回の参院選の経験をあげ、「総選挙で“東北の乱”を起こそう」と決意を固め合いました。

 党業者後援会の対話では、「スナックの仲間で共産党が話題になっている」「嫌いだった共産党が好きになるかもしれない」と苦難軽減に尽力する姿に信頼が広がっています。

 支部・後援会は9月に志位和夫委員長、小池晃書記局長、倉林明子副委員長らを弁士として各県で開く演説会を成功させ、「共産党旋風」を巻き起こそうと意気込んでいます。


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