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2021年8月19日(木)

カジノ汚職公判中 秋元議員が挨拶状

「潔白」主張し開き直り

「活動再開」に有権者怒り

 カジノを中核とする統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄などの罪に問われている元内閣府副大臣で衆院議員の秋元司被告(49)=自民党離党=が、東京15区(江東区)の地元有権者に「活動再開」を報告する挨拶(あいさつ)状を送っていたことが分かりました。(丹田智之)


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 秋元被告は、日本でIR参入を計画していた中国企業「500ドットコム」などから総額約760万円相当の賄賂を受け取ったとして起訴され、裁判で検察側が懲役5年と追徴金約758万円を求刑しています。東京地裁で9月7日に判決が言い渡されます。

 本紙が入手した秋元被告の後援会の挨拶状は、はがきの裏面に同被告のメッセージと写真、「衆議院議員」の活字のあとに、手書きの字体で「秋元司」と記されています。

 秋元被告は「度重なるお騒がせを致し、九ヶ月余り、職責を果たせず大変申し訳なく思います。六月八日より、国会に復帰し、活動を再開させて頂きました」と報告。これまでの公判で「客観的な証拠を基に無実を証明して参りました」などと“身の潔白”を主張しています。

 その上で「引き続き、地元江東区、また国家国民の為全力を尽くして参る覚悟でございます」と議員を続ける決意を述べています。

 カジノ汚職事件では贈賄側の3人と、秋元被告と共謀して贈賄側に虚偽の証言を依頼した4人の有罪判決が確定。秋元被告は厳しい立場となっています。

 挨拶状を読んだ江東区の男性(73)は「収賄という政治家として重大な罪に問われているのに、自分は正しいと開き直っている印象です。事件についての説明責任を果たさないまま議員を続けることは許されない」と怒りをあらわにしています。


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