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2021年8月19日(木)

大きい伸びしろ 生かせば勝てる

「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」代表世話人 岡田尚弁護士に聞く

 横浜市長選(22日投票)について、「カジノ反対の市長を誕生させる横浜市民の会」代表世話人の岡田尚弁護士に聞きました。(畑野孝明)


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(写真)岡田尚弁護士

 市長選は、閣僚や国会議員、知事経験者、現職の市長など知名度や政治経験が豊富な合計8人が立候補しています。その中で、選挙直前に立候補表明した、野党と市民の共同候補で新人の山中竹春さんが、横一線なんです。驚くべきことです。

 そこには、横浜市を変えたいという市民の願いの大きさ、根強さが表れていると感じます。何を変えたいのか。約20万の「カジノ住民投票署名」に背を向ける市民の声を聞かない市政、科学を無視した新型コロナ対策、高齢者や子どもにも冷たい今の市政です。また、その背後にある横浜市を地盤とする菅義偉政権の政治です。

 この願いにぴったり一致したのが山中さんです。「カジノ反対」はそれを推進してきた自公の小此木候補まで口にしています。「真のカジノ反対」は、署名にとりくんだ野党と市民団体、横浜港ハーバーリゾート協会の藤木幸夫会長らがこぞって支援している山中さんただ一人です。

 コロナ問題でも、専門家としてワクチンの有効性を発信するなど活躍。それに、山中さんは48歳と若い。横浜を変えてほしいという市民の期待に応えて住民自治を取り戻す。未来の横浜をつくるのにふさわしい候補です。

 「カジノ住民投票署名」も最初は不安でした。コロナ禍で訪問もためらわれた。住所や年齢、押印も必要と、ハードルが高かった。それでも道理のある呼びかけに市民は応えてくれました。市長選も最初は不安だった。コロナ禍で、相手は経験も知名度もある。宣伝や大集会をやりたくてもできない。そんな中で、横浜市民は自分たちの願いに応える候補を選び、市長に押し上げようとしている。大したものです。

 選挙は最後までわかりません。直前予想で当選すると思っていたのに負けてしまった選挙も経験しています。山中さんの名前は、支援する各政党や団体でも十分に知られていないのが現状です。だからこそ伸びしろも大きい。野党が分裂していた4年前とは違います。がんばれば、きっと結果はついてきます。

 山中さんの勝利は市政だけでなく、菅政権も直撃します。横浜から政権交代の審判を下しましょう。


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