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2021年8月12日(木)

生放送!とことん共産党

映画「パンケーキを毒見する」 内山監督と小池書記局長語り合う

笑ってあきれて怒って選挙に行こう

難しくなく笑わせる構成 「政治関係ない」という人に届けたい

 菅義偉首相の実像に迫ったドキュメンタリー映画「パンケーキを毒見する」(新宿ピカデリーほか)は大ヒット公開中で上映館が全国に増えつつあります。同映画の内山雄人監督が10日夜、日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」に出演し、製作の裏話や共産党のイメージなどについて司会の小池晃書記局長と縦横に語り合いました。内閣官房機密費の問題をスクープし、映画に登場する「しんぶん赤旗」社会部の矢野昌弘記者も出演しました。


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(写真)「とことん共産党」に出演する(左から)小池、内山、朝岡、矢野の各氏

 番組のオープニングに流れたのは映画のエンディングテーマ曲。司会の朝岡晶子さんが「監督と語り合う“菅政権”論。笑って、あきれて、怒って、選挙に行こう!」という番組のテーマと監督の経歴を紹介しました。

 「番組が始まる前から『映画見ました』とコメントが盛り上がってる」と切り出した小池さんは、「参院予算委員会の質問後に監督からインタビューされた。映画の最初から僕が出てくるし、『赤旗』がかなりの分量で紹介される。正直、こんなすごい映画になるとは思っていなかった」と吐露しました。

 内山さんは「政治ドキュメンタリーというジャンルは観客が限られる。むしろ『政治に関係ない』というような人に届けたい。難しくなく笑わせる構成にすることで政治バラエティーのようなとっつきやすさで見てもらえれば」と応じました。

 映画は菅首相を知る人の証言を聞こうと取材し、ほとんどの関係者に断られます。他方で日本共産党の国会質問や「赤旗」編集の舞台裏を探っています。

ドキドキの訪問

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(写真)映画「パンケーキを毒見する」ポスター

 小池さんが「共産党の『赤旗』になぜ取材を?」と尋ねると、内山さんは「国会にテーマが上がるようなスクープをするのは『週刊文春』か『赤旗』のどちらかしかない。ドキドキしながら党本部に初めて来たら日曜版編集長が気さくな感じで応対してくれた。魅力的な人が多かった」と語りました。

 映画では小池さんと菅首相の論戦の模様を「国会パブリックビューイング」の上西充子法政大学教授が解説します。NHKニュースでは、かみ合わない首相の答弁が、ちゃんと答えているかのように編集されますが…。

 内山さんは「報道として情報を伝える意味をなしていない。思考停止に近い判断で編集されている。小池さんのおかげで、国会ってこんなに笑えるぞというのが面白いところ」と紹介。小池さんは「僕も笑っちゃったけど頭を抱える。(空疎なやりとりが)安倍前首相の頃から続いてきたが、菅首相との議論はむなしさが出てくる」と話しました。

共産党の魅力は

 内山さんは「一般の人が気づかない共産党の魅力は?」「共産党には“閉じた”“難しい”イメージがある。弱点は?」と小池さんに問いかけました。

 党の魅力について小池さんは、国会質問をつくりあげる上で議員だけでなく秘書、中央・地方の党職員、赤旗記者など全国の党組織の支えがある、他党にはない利点を強調。「党のマンパワーと共産党なら追及してくれるという信頼があって情報が寄せられる。政治を何とかしたい、苦しんでいる人を何とか救いたいという怒りや思いが質問の切れ味を磨いている」と実感をこめて答えました。

 党へのマイナスイメージについて小池さんは、発達した資本主義から出発していないソ連や中国の成り立ちと、日本での社会変革の違いを説明。「暴力革命の方針を掲げたことは一切ない。誤解や偏見を解く努力を積み重ねていく。この映画は、党内や『赤旗』でどんな議論をしているのか取材した、かつてないもの。僕らにも力になる」と答えました。

 映画のナレーターで俳優の古舘寛治さんが「投票率80%が日本人の革命」と呼びかけていることについて、小池さんは「今度の選挙で変えなきゃもうダメじゃないかと。僕らも危機感や熱量を共有していかなければ」「投票で政治に参加する。投票率さえ上がれば日本の政治は変わる」と言及。内山さんは若い世代が未来に夢を持てない日本の現状を「おとなの責任だ」とのべ、「コロナ禍は政府のせいだと気づいてもらい、選挙にぜひ行ってほしい」と若者へメッセージを送りました。


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