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2021年8月8日(日)

組織委派遣、感染対策貧し

24時間2交代、仕切りなし

宮本議員ただす

 東京五輪組織委員会で、コンピューターのシステム管理をしている労働者たちが、コロナ感染対策や健康管理が不十分な職場で働かされていると、悲鳴をあげています。

 IT技術者の男性は、派遣会社から五輪スポンサー企業の孫会社に派遣され、子会社を経由して、東京都中央区のオフィスビルに入居する組織委のなかで、24時間2交代で働いています。「コロナ禍の五輪開催に反対でしたが、昨年末に雇い止めにあい、やむを得ずこの仕事につきました」と言います。

 作業スペースには、飛沫(ひまつ)対策のアクリル板の仕切りもなし。あいだを空けて座るよう指示もありましたが、並んで座っている箇所も。「昼夜勤の引き継ぎの際は2倍の人数で密です。もし陽性者が出たら一気に広がるのではないか」と不安を口にします。

 休憩スペースも、「私のフロアは2カ所のうち1カ所はごみ置き場になり、狭い。夜勤の休憩で、先に3人が仮眠していたので、仕方なく自分の席に戻りました」。

 日本共産党の宮本徹衆院議員事務所が、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局に、組織委の感染対策をただしたところ、アクリル板設置の有無への回答はなく、「ソーシャルディスタンス2メートル(最低でも1メートル)を意識した行動を心がける」など、スタッフ任せの対応の説明だけでした。

 労働者からは「宮本議員が問い合わせてから、スポンサー企業の社員が職場の写真を撮りにきた。感染対策の証拠づくりではないか」などの声が出ています。


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