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2021年6月22日(火)

学生給付金 今年もぜひ

看護実習中バイト禁止 検査費重く

民医連の関係者 政府に窮状訴え

 全日本民主医療機関連合会は21日、長引くコロナ禍で困窮する看護学生への支援を国に求めました。看護学校の関係者が学生の窮状をオンラインで訴えました。

 勤医会東葛看護専門学校の児玉宏行事務長は、今年は学生支援緊急給付金の実施がないため、経済困難に陥る学生が増えたと指摘。「在籍者120人中60人が給付を受けたが、前期の授業料であっというまに10万円がなくなった。後期の授業料支払い困難者は41人だった」と述べ、困窮する学生に対し、年2回給付するよう求めました。

 勤医協札幌看護専門学校の田沢裕一事務長は「昨年と比べて状況は悪化しているので今年も実施してほしい」とした上で、「実習期間中はアルバイトを禁止し、それ以外でもカリキュラム上バイトは難しい」と述べ、対象者を拡大するよう求めました。また、対象者を学校が選考することで学校と学生の対立を生み出したと指摘し、「国が責任を持ってほしい」と求めました。

 対応した文部科学省の担当者は現時点で検討していないと回答しました。

 近畿高等看護学校の担当者は「看護実習の際に病院から求められるPCR検査費用の半分を学校が負担し、学校経営の土台が破綻するような負担になっている」と述べ、検査への補助を求めました。

 厚生労働省の担当者はPCR検査が高額であることを認め、「このままでは現場を知らずに就職する学生が出てくる」との認識を示しました。


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