しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年6月11日(金)

米国中心ルールに加担

宇宙資源法案が衆院通過

塩川氏が批判

写真

(写真)質問する塩川鉄也議員=9日、衆院内閣委

 民間事業者に宇宙資源の所有権を認めることを目的とした宇宙資源法案が10日の衆院本会議で、日本共産党を除く各党の賛成多数で可決しました。日本共産党の塩川鉄也議員は9日の衆院内閣委員会で、宇宙資源は人類の共同財産であり、国際ルールづくりこそ優先すべきだと主張しました。

 塩川氏は、国連の小委員会での宇宙資源に関する議論を確認。外務省の赤堀毅審議官は「宇宙資源の利用を肯定する国から所有権を否定する国まで各国の立場はさまざまだ」と答え、日本は宇宙資源の採取・利用を認めるアルテミス合意の署名国としての立場から議論に参加していると述べました。

 アルテミス合意は、米国が主導して国連の枠外でまとめた政治的宣言です。塩川氏は、国際ルールが定まっていない中、宇宙資源の所有権を他国に先んじて認める国内法の整備を進めることは、早い者勝ち競争になると強調。政府の宇宙基本計画では、安全保障面で日米宇宙協力の一層の強化を打ち出していると指摘し、「各国間で議論が行われているときに、軍事面を含め米国と一体となった宇宙政策推進でいいのか」と批判。国連のもとでのルールづくりを進めるよう主張しました。


pageup