しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年6月4日(金)

津堅島 米軍ヘリ不時着

沖縄・うるま 民家から120メートルの畑

図

 2日の午後11時ごろ、沖縄県うるま市の津堅(つけん)島で、米軍ヘリコプターが「畑に不時着した」と110番がありました。不時着したのは米海兵隊普天間基地(同県宜野湾市)所属の多用途ヘリUH1です。けが人や火災、建物への被害はないようですが、不時着の現場は、民家から約120メートルしか離れていませんでした。

 ヘリの乗組員5人も無事で「訓練中にエンジンが故障した」と説明したといいます。

 島の中央付近の民間の畑で起きた同ヘリの事故を受け、政府は3日、内閣官房沖縄危機管理官を中心とする「米軍事故対応現地緊急対策チーム」を設置しました。

 県も、現場に基地対策課職員を派遣。玉城デニー知事は、県庁で報道陣に「航空機事故はどのような場合であっても、一歩間違えば県民の生命・財産にかかわる重要な問題だ。引き続き詳細を調査していきたい」と語りました。

 2018年1月にうるま市の伊計島に普天間基地所属のUH1が不時着。17年10月には同県東村高江の民間牧草地で同基地所属のCH53Eヘリが炎上・大破しました。米軍機の部品落下事故もたびたび発生しています。

 県議会米軍基地関係特別委員会は急きょ、3日午後に津堅島の不時着現場の視察調査を実施。同委員の日本共産党の比嘉瑞己、瀬長美佐雄の両県議が視察しました。

 視察後、比嘉県議は「憤りを覚える。詳細が分からず県民の不安は増すばかり。やはり海兵隊の撤退に踏み込むべきだ。日本政府は最低でも飛行訓練の中止を求めるべきだ」と訴えました。

 同党の島袋恵祐県議も視察しました。


pageup