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2021年6月3日(木)

「特別期間」の大奮闘を確信に都議選と総選挙の勝利をめざす6月の取り組みに総決起しよう

6月2日 中央委員会常任幹部会

 親愛な全党の同志のみなさん。

 新型コロナ危機がつづくなかでの「総選挙躍進特別期間」の大奮闘に対して、心からの敬意と感謝を申し上げます。

党員拡大での健闘と8カ月ぶりの「しんぶん赤旗」読者の前進

 2中総決定と4・7全党決起集会の幹部会報告を力に、党勢拡大の前進をめざした5月の取り組みの結果は、党員拡大では、3177人に入党を働きかけ、482人が入党を申し込みました。これは、「特別期間」で最高で、現勢での前進には届かない見通しですが、昨年の党員拡大「特別月間」の6月をこえるものとなりました。また、党と民青同盟の共同の事業として取り組んできた民青同盟員の拡大は、12月の2中総以降、学生と青年労働者、高校生など756人となりましたが、これは実に16年ぶりの成果です。

 「しんぶん赤旗」読者の拡大では、「特別期間」の後退分の回復には距離を残しましたが、日刊紙464人増、電子版104人増、日曜版2406人増となり、8カ月ぶりに日刊紙と日曜版をともに前進させることができました。

 「1千万対話」の取り組みは、「特別期間」を通して対話で300万人、支持拡大で150万人となりました。これも目標には距離を残しましたが、これまでの総選挙の取り組みにはない貴重な到達です。

 これらの結果は、コロナ危機が深刻になるもとで、全党が全党決起集会の方針に団結し、国民の命とくらしを守る活動に献身するとともに、決起集会報告が提起した「支部が主役」でコロナ危機のもとでも前進できる党活動をつくりだす努力を強めるなかでの到達として極めて重要な意義をもっています。

 今回の「特別期間」中のほとんどの間、私たちはコロナ感染防止のための「緊急事態宣言」やまん延防止措置などのもとに置かれました。このなかで、全党の同志のみなさんが、国民と党員の命を守るために力をつくしながら、新たな創意・努力・探求をはかり、貴重な前進方向を切り開いたことは、わが党ならではの不屈性が発揮されたものであり、みんなの確信にすべきものです。

 困難ななか大奮闘された全国の党支部と党員、党機関と地方議員のみなさんに、常任幹部会として、重ねて心からの敬意と感謝を申し上げます。

今日の情勢と都議選の意義について

 菅内閣は、コロナ対策での無為・無策をつづける一方、「安心・安全の五輪」を繰り返し、国民・都民の大多数の反対を無視してオリンピック開催を強行しようとしています。小池都政と与党の自民・公明・都民ファーストの各党もこれに追随しています。菅政権による高齢者への医療費引き上げなど国民生活犠牲の悪法のごり押し、河井問題や菅原問題での「政治とカネ」をめぐる底知れない腐敗と責任逃れなども重なって、国民の菅政権への怒りは深く広がりつつあります。市民と野党の共闘による政権交代の必要性がますます大きくなり、共闘の前進が痛切に求められています。この6月、遅くとも4カ月以内に行われる総選挙勝利をめざす活動で大攻勢をかけるとともに、東京都議選の勝利を全党の力を集めて勝ちとることが、いよいよ重要になっています。

 今回の都議選は、「共産党対自公都ファ」の対決を軸に、「東京五輪は中止し、コロナ対策に全力を」など「四つの提案」をかかげる日本共産党の躍進で、都民の命とくらしを守る都政と都議会をつくる選挙です。

 都議選での菅政権への審判は、総選挙の動向を左右します。とくに、都議選での党躍進は、総選挙での党躍進と野党共闘による政権交代への突破口となるものです。

 都議選は各党・各候補がしのぎを削る文字通りの大激戦となっており、日本共産党が前回獲得した19議席を確保し、さらに躍進するのは容易なことではありません。同時に、政策論戦でのリード、都議会野党第1党としての抜群の実績を生かし切るならば、勝利を手にする可能性は十分に存在します。

 目前の政治決戦で、全党の力を総結集して何としても激戦・接戦を勝ち抜き、必ず勝利しようではありませんか。

この6月、都議選勝利と総選挙準備の二つの任務で総決起を

 2中総決定が提起した昨年12月以来の「特別期間」は終了しますが、この6月、全党的に二つの任務をやり遂げることを訴えます。

 (1)第一は、都議選での党躍進をめざし、東京都党組織の奮闘とともに、「全国は一つ、首都圏は一つ、東京は一つ」の見地で全党の力を集中することです。

 この間の党の政治的攻勢は、党躍進の条件を広げてきました。同時に、宣伝と組織活動の現状は、コロナ危機での困難なども重なり、重大な遅れとなっています。この現状を打開しなければ、激戦・接戦に勝ち抜くことはできません。

 東京都党組織の猛奮闘とともに、「都議選の勝利なしには、総選挙での勝利なし」を合言葉に、全国の党支部と党員が「都議選をわがこと」としてたたかいぬきましょう。宣伝を支援しつつ、あらゆる結びつきを生かした対話・支持拡大の目標をもって取り組み、紹介カードを送り、新聞・ネット広告募金を東京に集中しましょう。

 (2)第二は、2中総決定が提起した総選挙勝利をめざす大量宣伝、「1千万対話」と支持拡大、担い手づくり、党勢拡大の前進へ、「支部が主役」で立ちあがる臨戦態勢をとって取り組むことです。

 ――総選挙は、コロナ危機が続くもとでのたたかいとなります。「850万票、15%以上」に見合った比例ブロックごとの得票目標の実現を正面にすえての活動を具体化しましょう。とくに、得票目標・支持拡大目標をもった支部が63・1%にとどまっている現状を打開することが急務です。コロナ危機から国民と党員の命を守りながら、みんなができる選挙活動を創意工夫し、取り組みましょう。2中総決定と決起集会報告をすべての支部で討議・具体化することを訴えます。

 ――草の根からの大量宣伝が大切です。声の宣伝でも、ポスター張り出しでも、他党、他候補に負けない、“宣伝第1党”を断固として目標にすえ、取り組みを抜本的に強めましょう。声の宣伝は、10世帯に1カ所を目標に、取り組みましょう。衆院候補者のみなさんは、選挙本番なみの宣伝に打って出ましょう。

 ――宣伝活動の強化と一体に、「1千万対話」をやりぬきましょう。「対話アンケート&リーフ」を使い、支持者名簿や結びつき名簿、マイ名簿、有権者名簿などあらゆる名簿をそろえ、都議選の支持拡大を含め「全国は一つ」で対話を一気に飛躍させましょう。比例の支持拡大は、遅くとも8月末までに得票目標の実現に必要な支持拡大をやりぬきましょう。後援会員と担い手を増やす取り組みを重視しましょう。

 活動の推進軸として、感染対策を徹底した支部主催の「集い」を無数に開催することが重要です。オンライン演説会(目玉街宣、分野別、小選挙区単位など)、インターネット、SNSの活用がいよいよ重要になっています。青年・学生と労働者、30代~50代との結びつきを広げ、支持を広げる活動をすすめましょう。

 ――党員と読者の拡大では、5月後半の取り組みの勢いを堅持、発展させ、6月も月初めから出足早く取り組みましょう。遅くとも8月中までに前回時回復・突破をめざし、6月は党員でも、読者でも見るべき前進をめざしましょう。5・23「学生オンラインゼミ」を生かした青年・学生の党員拡大、民青拡大を飛躍させましょう。

 ――党機関、地方議員は臨戦態勢をとって、支部を援助しましょう。

 都議選の勝利をはじめ、いまの頑張りが総選挙への流れを大きく左右します。全党が健康に留意しつつ、「心を一つ」にして総決起しましょう。


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