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2021年5月18日(火)

ワクチン大規模接種

政府の対応 迷走の極みだ

小池書記局長が批判

 日本共産党の小池晃書記局長は17日の記者会見で、政府が東京と大阪に設置した新型コロナウイルスのワクチン大規模接種センターについて問われ、「政府のやり方は迷走の極みだ」と批判しました。

 政府は同日、東京23区と大阪市に住む65歳以上の高齢者の大規模接種の予約を開始しました。小池氏は、東京・練馬区長が、同区では国の要請でまず75歳以上の高齢者に接種券を送ったが、政府が65歳以上を対象としたため、住民から苦情が寄せられていると述べていることを紹介。埼玉県知事からは、高齢者の移動を避けるため、県ごとに大規模接種会場をつくることを望む声が出されていると指摘し、「自治体の責任者とのコミュニケーションが取れていない」と批判しました。また、大規模接種センターの設置は1月下旬から極秘に進められてきたとの報道に触れ、「こういうやり方が大混乱を生んでいる」と語りました。

 東京会場(大手町)には神奈川、埼玉、千葉から、大阪会場(中之島)には京都、兵庫からも接種に人が集まるとし、「普段から人があふれているところに県境を越えて高齢者を集めるやり方は、感染を広げる危険がある」と指摘。自治体の接種との二重予約を防ぐシステムもないと述べ、「大規模接種会場はモデルナ社のワクチン、自治体の接種はファイザー社のワクチンだ。どちらか一つしか接種できない」と強調しました。

 小池氏は「高齢者への分かりやすい説明、自治体との十分なすり合わせをして、直ちに是正すべきだ」と主張しました。


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