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2021年5月13日(木)

医師の増員求める

倉林議員 病床削減法案を批判

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(写真)質問する倉林明子議員=11日、参院厚労委

 日本共産党の倉林明子議員は11日の参院厚生労働委員会で、“医師の働き方改革”の名で残業を過労死ラインの2倍(年1860時間)まで容認する病床削減推進法案を批判し、長時間労働の是正のために「医師の増員を」と求めました。

 倉林氏は、厚労省の調査で、病院勤務医の半数近くが労働時間を自己申告しており、客観的な時間管理ができていないと指摘。残業時間を正確に申告していないとの回答が、残業月80時間「以下」で45%、「以上」で53%に上り、「申告できる残業時間の上限が決められている」との回答があると述べました。

 倉林氏は、申告上限の設定は労働時間の適正把握のためのガイドラインに反するのではないかと質問。厚労省の吉永和生労働基準局長は「反する」と認めました。

 倉林氏は、「客観的な労働時間管理を義務付けるべきだ」と主張。田村憲久厚労相は「労働時間の適切な管理は雇い主の責務だ」と述べました。

 倉林氏は、人口減のため医師は将来、過剰になるとする政府の推計は、過労死ラインの労働時間を前提としていると批判。「ギリギリの医療体制を医師の長時間労働が支えている。医師の増員抜きに国民の命は守れない」と強調しました。


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