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2021年5月8日(土)

石炭火力増設やめよ

温暖化対策法改定案 審議入り

山下氏 政府を追及

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(写真)質問する山下芳生議員=7日、参院本会議

 温暖化対策推進法改定案が7日の参院本会議で審議入りし、日本共産党の山下芳生議員が政府の温暖化対策の姿勢をただしました。

 山下氏は、欧州連合(EU)など先進国では30年までの温室効果ガス削減目標50%以上が当たり前となる中、日本は「13年度比で46%減」にとどまっていることを示し、「日本も50%以上の削減を目標にすえ、先進国としての最低限の責任を果たすべきだ」と追及しました。

 小泉進次郎環境相は「46%の数値は、世界の脱炭素化をけん引するために判断され、世界や経済界からも評価されている」と強弁しました。

 山下氏は、現在建設・計画中の石炭火力のCO2排出量は日本の排出量の4%となるとし、「新増設はただちに中止すべきだ」と批判。政府が「脱炭素電源を5割にする」ために40年を超える老朽原発まで再稼働させようとしているとして「脱炭素の流れは、原発頼みではなく、再生可能エネルギーの飛躍的普及と省エネでこそ促進すべきだ」と迫りました。

 小泉環境相は、「再生可能エネルギーの拡大をはかるなかで可能な限り原発依存度を低減する政府方針に沿っていく」と原発依存にしがみつく姿勢を崩しませんでした。


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