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2021年5月7日(金)

有害残土隠ぺい追及

北海道新幹線 紙氏「工事中止に」

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(写真)質問する紙智子議員=4月26日、参院決算委

 日本共産党の紙智子議員は4月26日の参院決算委員会で、JR北海道新幹線の渡島トンネル工事から環境基準を270倍も超える有害物質残土が搬出されたとして、工事を中止するよう求めました。

 紙氏の質問に、鉄道運輸機構の水嶋智副理事長(前国土交通省鉄道局長)は、「2018年10月に検出された」と認め、赤羽一嘉国交相は「適切に処理すべきで、周辺住民が不安に思わないよう説明と理解を得ることが重要だ」と答えました。

 紙氏は公表時期をただし、水嶋副理事長は「北斗市へは19年7月に報告した」と答弁。市には1年間は隠していたことを事実上、認め、住民には公表していなかったことが明らかになりました。また国交省の上原淳鉄道局長は、国への報告は20年9月だったと答え、国には2年間報告していなかったことも明らかになりました。

 紙氏は、20年9月は有害残土の仮置き場が満杯になる時期だと指摘。また同年4月には、市民団体の独自調査で基準値を上回る重金属が検出されているとして、鉄道運輸機構は都合が悪い情報は隠していると追及しました。水嶋副理事長は「北斗市に報告した」と述べるにとどまりました。紙氏は工事をいったん中止するよう求めました。


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